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【ドバイに行ってきたバイ その10】

【ドバイ最終日】
最終日の朝、いつものルーティンで、ラップサンドとフレッシュジュースのセット、食後にチャイ。ある意味ドバイらしさとは対極にあるこの安宿があるエリア、なかなかいい雰囲気だ。なじみのオッちゃんに今日が最終日なんだよ!と明かして席を立つ。

対岸に渡って、この前カシミアストールを値切った底値のお店に行ってみようか?と思ったが、それまでの間の商店で捕まる。そういえば、対岸のスークエリアは比較的高めな印象だったので、こちらはどうか?と思い、フラフラとカモの振りをして入っていく。
やはり最初の言い値は高い。とはいえ、対岸のスーク街よりは少し安いか?と思い、交渉に乗り出す。
10dhでこちらは頑として譲らない。最初はその値段で売っているのは中国産だ!と言っていた主人だったが、結局、1枚10dhで10枚買うということで決着。
カシミヤのホンモノであれば、後から見るとそれなりのお値段がするもの。まあ良かった良かった。
とはいえ、ギリギリまで下げたからだろうか、そのお店の主人が持っているスパイスや陶器のお土産屋さんも見せようとする。
そちらで儲けをとろうという魂胆だろうな。
それには乗らずにお店を後に。まあ、多分良い買い物ができただろう。

フェリーに乗ったりして少しノンビリと過ごし、昼頃にRさんと待ち合わせてラクダステーキを出すお店へ。
少々値は張るが、日本にいたらなかなかラクダステーキなど食べる機会がないので、奮発してチャレンジしてみることにした。
肉はなかなか美味い!柔らかい赤身肉という感じで、しつこくなくて食べやすいという印象だ。

すぐそばのコーヒー博物館は、コーヒー好きとしては気になるポイントだ。
焙煎の香りが漂う館内へ。クラシックな雰囲気は眺めるだけでもいい。入館料にコーヒーも含まれていて、サービスコーヒーを頂く。
色々と見てまわるのも少し疲れて、Rさんが展示を見ている間、掛け心地の良い椅子で暫し昼寝。宿の冷房が強すぎてあまり寝れていない(三日前はインド人のせいでほぼ徹夜)ので、体力的にかなり限界に近くなっている模様だ。

DAY TO DAYという格安スーパーっぽいところでもお土産を追加購入して、ドバイフレームへと向かう。
どうやら黄金比というものを使った比率で設計したらしく、世界一巨大な額縁型の建造物としてもギネスに載ったとか。フレームの形の建造物とか、もはや実用面は無視して、とことん遊びに走っているような気もする。ここでFさんファミリーと合流だ。

内部はその額縁に沿って展示などを見ていく回廊状になっている。
大行列の入館待ち列をようやくクリアしたら、まずはドバイの歴史展示。映像スクリーン技術を駆使してくるところは、Expo会場のパビリオンにも通じるところがある。


そして、展望台へと登るエレベーターを昇ると、ドバイの街並みを見渡すことができる。
150mほどと、決してめちゃくちゃ高いわけではないが、周囲に高い建物がないこと、少し離れた高層ビル群を眺める景色がなかなか良い。
しかし、空港の方面は低い建物ばかりで、ある意味メリハリの利いた街並みだ。
透明ガラスで下を覗くことが出来るという、高所恐怖症には全く余計なお世話な設備もあったりする。
子どもたちがキャッキャしている間、折角だしな…とカフェでエスプレッソでも。20dhでなんと試飲サイズのコップで提供。いや~流石なリッチゾーン。一口一口味わいつつ、夜景を眺めた。

【さらばドバイ】
Fさんたちと夜ご飯を食べ、空港へと向かう。
自動運転のメトロに乗るのもこれで最後かと思うと、ちょっと名残惜しい。
しかし、なんでもかんでも自動化…というのは、なんか冷たい社会に向かっていくかのようで、ちょっと怖い気もする。
確かに今のドバイ、優しい人もとても多いし、精神的にゆとりを感じる部分はあった。しかし、自動運転のメトロに乗っていると、ベビーカーを押して乗っている途中に、時間が来たら無情に閉まり、挟まれて危ない!という場面もあった。そんな場面を見ていると、やはり人の力はまだ必要。乗車の波に押されて降り遅れた時も、最初は腹も立てたが、やはりドア扱いを見ていると、乗降していようが構わずドアは閉めてくる。
まあ乗り遅れまいと必死になるのもわからなくはないな。

もしかしたら、今のドバイは人情味のある部分と、機械化されて無機質になっていく境目にあるのか。華々しい未来の姿を示す、ドバイフレームやEXPOの展示をちょっと思い出しつつ、その未来に人の温かみが残っているのか?とちょっと疑問に思った。

飛行機に乗り込んだら、もう眠くて離陸して程なく、爆睡。
実は機内食を頼んでいたが、食欲が起こることもなく、フィリピンまでの約9時間をほぼ寝て過ごした。

フィリピン・マニラ空港に到着。
ちょっと安心感があるのは行きにも通ったからか。
ドバイ最終日から体調が著しく良くない。行きも仮眠したラウンジで暫く休憩し、ある程度回復したところで、ちょっとお散歩へ。ショッピングモール的なところを冷やかし、Rさん達は空港へ戻り、僕はもう少しだけ街を探検。



ショッピングモールから、ホテルが並ぶエリアを抜けると直ぐに、まさしくフィリピンっぽい町並みが広がる。東南アジアの街並みだ。
ちょっと元気になり、ブラブラ歩いて屋台料理をつまみ食いしたり、行きの飛行機で美味しかったカップおかゆを買おうとしたり。(結局見つからず)

セントレア行きの飛行機は、到着便遅れのため2時間近く遅延。急遽搭乗口移動のおまけ付だ。
機内放送の日本語案内が、旅の終わりを予感させる。
遅れのため、飛行途中から朝焼けが見え、真夏に近い暑さに慣れた体には極寒すぎる、今季一番の寒波が襲っていた日本に到着した。

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