見出し画像

固定概念を捨てよう!

上司から「晩飯食べに行こう、お前の好きなモノでいいよ」と誘われた。好きなモノでいいって言うから、「ザリガニ食べに行きましょう!」って答えたら、なんと「それは嫌だ!!!」と返ってきた。好きなモノでいいと言ったくせに、自分の嫌いなモノだと翻すって、何て自分勝手なことか。夏前から夏にかけてのシーズン、中国ではザリガニは最も人気のある食べ物だ。それは北京に住んでいた時も、上海に来てからも、武漢や長沙に出張した時も、かなりの確率で晩ご飯はザリガニになる。ニンニクと麻辣の味はビールに合うし、白酒にも合う。とにかく中国の食卓に今やザリガニは欠かせないものへとなっている。しかし日本での扱いといえば、小学生が夏休みの宿題で行う飼育や鑑賞くらいだろう。食べるなんて今時想像もつかないだろう。ただ過去の経緯を紐解けば、日本にアメリカザリガニなどは食用で輸入されたのだが、どうやら根付かなかったみたいである。上司に何故、ザリガニは嫌いかと聞いてみると、「手間の割に食べるところが少ない。泥臭い。食当たりになりそう。」ってなこと。ん、んっ、なりそうって?食べたことがない?、イヤイヤ食べてから言いましょうよ。私が知る多くの人は結構ザリガニは飼育するもので、外来種でよくないモノと捉えている、また池や用水路に生息するので、泥臭いと思い込んでいる。もちろん海のサカナよりは泥臭い。だからこそ恐らくスパイシーな味付けになっている。単純に蒸しただけのザリガニは確かに私も苦手。でも日本人は淡水に生息する上海ガニは大好きだから、絶対に好きになるはず。上司の固定概念を捨てさせるべく、ザリガニを食わせるべく、「晩ご飯はザリガニでないと帰ります。」とドヤ顔で言い放つと、上司からは「だったら今日は別の奴と飯に行くわ。」ガクッ。。自分のプレゼン能力の低さに反省。仕方なく、中国人スタッフとザリガニへ。皆んな喜んでついてくる。中国のザリガニは日本から輸入されたのが発祥だとかなんか、ウンチクを語り、白酒を飲んで、楽しいし美味い。ザリガニは確かに手間の割に食べるところが少ない。でもタラバガニのような食感とスパイシーな味付けがたまらなく美味い。こうなったら、再度日本で食用ザリガニを食べる習慣でも啓蒙してみようかな。ザリガニは私のイチオシです。皆様は食べたことありますか?


この記事が参加している募集

#私のイチオシ

50,831件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?