「風景との対話」を読んで
東山魁夷は昭和を代表する画家で、風景画においては青や緑の使い方に優れ「東山ブルー」とも呼ばれます。
本書は父親の反対を押し切り画家の道を歩む経緯を始め、代表作に込めた想いや作品にまつわる思い出、出来事などが綴られています。
私は東山魁夷の絵だけではなく文章も美しいことに感銘を受け、芸術は絵画も文章も音楽も「美」という点において、根底ではつながっているものなのだと感じました。
氏の代表作「緑響く」は、氏が題材となる風景を見た際にモーツァルトのピアノ協奏曲イ長調(k.488)