世論はこうして作られる①
”トレンド”や”世論”がどの様な構造で生まれていくのか?
を客観的に考えてみました。
トレンドや世論は
①自分ゴト化→②コミュニティ形成→③公共性→④連帯感という
流れで作られています。
トレンドや風潮の生まれ方は、様々な形がありますが
今回は、全員が一致団結して取り組む事になった
”ステイホーム”が定着するまでの流れを例に
世論の生まれ方を解説していきます。
自分ゴト化
2003年に流行したSAASと比べて、コロナウイルスが発生確認から
即時的に話題化したのは、SNSの発展が大きな要素だと考えられます。
個人の見解や意見がSNS上で議論を呼びあらゆる情報が拡散しました。
危険性を喚起する意見から、インフルエンザよりも安全だとする意見まで様々な意見が飛び交う事で、話題化をしていきました。
実際に、2月2日のWHOのレポートでも『インフォデミック』に関する内容が記載されています。
つまり、この頃は個人の様々な意見をSNS上で触れる事で
多くの方がコロナの話題を”自分ゴト”にしていきました。
コミュニティ形成
政府がロックダウンの可能性を公にしたあたりから、インフルエンサーにより、ソーシャルディスタンスに関する投稿が現れ始めました。
自身の取り組みから、啓蒙活動まで様々です。
そして、彼らのフォロワーがその投稿内容に共感し、自分自身もSNSで同様の投稿をする様になりました。
この頃から、ステイホームの定着にむけて、インフルエンサーとフォロワーという小さなコミュニティが形成されてきたと思われます。
コミュニティの中心は啓蒙を行うインフルエンサーであり、周辺を構成するのは、共感するフォロワーという構造です。
この頃、一部の企業ではリモートワークを開始していました。
しかし、まだまだ危機感が顕在化しておらず、通常通り企業活動を行う企業も多数ありました。
公共性
4月に入りマスメディアによって、自宅待機を促すコメントや経済活動への具体的な影響(飲食店の客数減・TVロケの中止など)が明確に報道される様になりました。マスメディアが公に取り上げる事で、”公共性”が生まれてきました。
この頃から『世間体』を意識した意見も目立ち始めたのではないでしょうか?
例えば、マスク着用に焦点を当てると、話題に公共性が生まれてからは
自身の感染予防や拡大防止という意味合いだけでなく、
マスク着用=エチケットという空気も生まれてきました。
連帯感
最後に生まれたのは連帯感です。
多くのインフルエンサーによる話題化とマスメディアによる公共性の構築により、国民全員で未知の敵に勝とう!という連帯感が生まれています。
今回はステイホームを例に取り上げましたが、
高級ブランドのポジション形成も同様の流れで構築されていませんか?
高級ブランドで例えるならば
”連帯感=ブランドを持つグループへの帰属意識”となります。
まとめ
トレンドや風潮は
自分ゴト化→コミュニティ形成→公共性→連帯感
で形成される。
最後に
経済活動においては、先が読めずに苦しい状況ではありますが、
ポジティブに今できる事を共にやり抜きましょう!
明けない夜明けは無いと信じています。
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