見出し画像

#33 離島の暮らし便り「九月の海〜亡き祖母祖父に思いを馳せて〜」

今日は敬老の日ですね。

個人的には、おじいちゃんとおばあちゃんを早くに亡くしているので、

正直、あまり馴染みのない祝日です。


しかも、4人とも離れて暮らしていたので会うのは多くて年に2・3回。

そして、4人とも結構な訛りがあったので、

幼かった私はほとんどコミュニケーションが取れず、

おまけに小さい頃の私は、相当な人見知りだったので、

ろくに会話も出来なかった。。。


今も生きていてくれたら、

聞きたいことや話したいことがたくさんあるのになぁと、

残念に思ったりもします。


思い出らしい思い出はない私とおばあちゃんとおじいちゃんですが、

それでもふとした瞬間に血の繋がりというか、

4人からの恩恵を感じることがあります。


父方のおばあちゃんは、山奥に暮らしていて、

梅干しや干し柿、味噌や糠漬けなどなど全て自分で手作りする人でした。

おじいちゃんはマタギで、イノシシやシカのお肉が食卓に並ぶこともありました。

幼い頃はそれらが美味しいとは思えなかったわけですけど、

私の料理好きは2人からきているのでしょう。

今となってはその一つ一つを教えて欲しいなと思います。


母方のおばあちゃんは一番早く亡くなってしまい、

私が小学校1年生の時に天国へ逝ってしまったのですが、

裁縫上手で着物なんかも自分で作っていたそうです。

おじいちゃんは焼き物と動物が好きで、

庭の池で飼っていた金魚に一緒に餌をあげたのを覚えています。

私の器好きはおじいちゃんの血を引いているのだと、母によく言われました。


総務省が発表した65歳以上の高齢者の推計人口は前年比22万人増の3640万人。

総人口に占める割合は29.1%となり、過去最高を更新。

国連の調査では、2021年の総人口に占める高齢者の割合は日本がトップ。


これからますます高齢化社会が進み、私の母や父も高齢者になるわけですが、

離れて暮らしていても、生きているうちにたくさん会話をして、

その経験や知識をしっかりと受け継ぎ、

次の世代への中間地点としての役割を果たしたいなと思います。


そしていつの日にか私も高齢者と呼ばれるようになった時には、

次の世代の人達に何かを伝えられる人になっていたいなと改めて思いました。


「温故知新」

過去から学び、今に、未来に生かす。

学ぶ姿勢はいつまでも忘れてはいけないなと、襟を正して。

画像1

令和三年九月二十日

たけのこめばる

サポートいつもありがとうございます🤝🤍 いただいたお金は、クリエーターとしての活動資金とさせていただいております💞🌏 更に皆さんに還元していけるように、 焦らず弛まず創作活動を続けていきますので、 今後ともどうぞよろしくお願いします😊