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マンション、戸建てどっちにしよう


家族計画に大体めどがついた、子供が小学生になる、単純に家が手狭、色々な理由でそろそろ家の購入を考えた時に、まずは戸建てかマンション、どちらが良いのかな?と迷うと思います。
ネットで色々調べるとそれぞれのメリットデメリットの比較が並べてあったりして、結局どっちなの?!とますます混乱を極めたり。

面倒なのでズバリ言います。夫婦二人暮らしか単身ならマンション、子供やペットもいるなら戸建て住宅がオススメです。もちろん夫婦二人暮らしや単身でもこだわりがある人は戸建てがおすすめですが、そういう人達はそもそもマンションと悩んだりしないので。

理由をこれから書いていこうかなと思いますが、参考になればうれしいです。

マンション

分譲マンションとはいっても、結局暮らし方は賃貸アパートと変わらないです。数千万するマンションですから、設備は整うしセキュリティー面も安心できます。しかし、億を超えるタワマンでワンフロア一軒とかでない限り、隣や上下に別の家族が住んでいるのです。生活音には多少気を配らなければなりませんし、プライバシーも気になるところです。バルコニーで子供を遊ばせるわけにもいきません。

よくメリットとして扱われているバリアフリーだとか、家事動線がコンパクトというのも、今では戸建てでもバリアフリーは当たり前ですし、家事動線だっていくらでもコンパクトにできます。ただマンションは戸建てに比べてどうしても狭いので、それをメリットの様に言い換えているだけなのです。狭い方が掃除も楽だし光熱費も低く抑えられるので、広い家が必ずしも良いとは言えませんが、マンション特有のメリットではありません。コンパクトな家事のしやすい戸建てを作ればいいだけの事です。

住宅ローンや固定資産税以外にも修繕積立費・管理費・駐車場代等毎月払う固定費が多いのも特徴です。戸建ての場合、修繕費の積立が必要ないわけではなく、自分で積立てなければならないというだけですが、建てて10年位は使う事は無いので住宅ローン減税分や建てた時の給付金等を上手に貯金しておけば、毎月の固定費が増えるわけではないでしょう。ただ、管理費を払っている分、ゴミ出しや共用部分の清掃等自分たちでやらなくてもいいという利便性はあります。

戸建て

生活音を気にしなくていい点は大きいです。大人だけの生活だと少し気を使うだけで大丈夫ですが、子供がいると、ドタドタ歩いたり、兄弟で喧嘩したり、積み木で遊んだり、体調を崩して夜中に洗濯や入浴が必要になったりととにかく音を出します。どんなに気を付けてもやはり迷惑を掛けてしまう事があるでしょう。そのストレスがないのは生活していてだいぶ楽です。

敷地内で安全に遊ばせられる事も子育ての助けになるでしょう。子供用プールが置けるだけのスペースがあれば、チョークでお絵描きしたり、シャボン玉やおままごともできます。大荷物を持って公園に行かなくとも安全に日光浴ができます。雨の日だって敷地内ならすぐに着替えられるので遊べますね。ただ、そのスペースを維持管理しなければならないので、むやみに広い庭だと別のデメリットも出てきます。

二人暮らしや単身だと、5年後10年後も生活スタイルはあまり変わらないかもしれません。しかし、子供がいると家族の人数も暮らし方も大きく変わっていくと思います。その時に間仕切りを増やしたり、減らしたり、いわゆるリフォームをしやすいという点も戸建ての特徴です。高齢になって部屋の出入り口を大きくする必要がでるかもしれません。RC造のマンションより木造の戸建て住宅の方が改修しやすいですし、基準内であれば増減築と面積も変える事ができます。

では中古住宅は?

きれいにリフォームされた中古住宅を買うか、または安い中古住宅を買って出来る所はDIY、その他を施工業者にお願いしたら安く済むか。と最近よく相談されるのですが、これは素人の方にはとても難しいと思います。

なぜなら、まずきれいにリフォームされた中古住宅ですが、これはトイレなどの水回りを入れ替えて床や壁紙、外壁等表面だけ直しているので、建物の骨組み、一番大事な軸組は古いままです。柱や床下が腐っているかもわかりません。建築基準法というのは毎年のように改正を重ねているので、きっと今の基準に準拠していない建物(=耐震性等安全ではない)でしょう。しかし、きれいにリフォームされているので、そこそこいいお値段で売られているのがほとんどです。いわば価格に見合わない住宅だと思います。

次に安い中古住宅を買って修繕するという方法ですが、不動産屋さんがリフォームせずにそのまま売るという事は、正直基礎や土台からやり替えなければならないと判断した物件、という事が多いです。表層だけリフォームして売る方が、中古住宅をそのまま安く売るよりも儲かるのです。それをしないという事は、言わずもがな、です。使える部分が少なければ、解体費や処分費に余計にお金がかかってしまいます。

中古住宅をリフォームして成功するのは、祖父母が住んでいた家、だとか信頼できる人から譲り受ける場合でしょう。それくらい市場には良物件は出てきません。先程も書いたようにいい物件はリフォームして高く売れるからです。

まとめ

以上を読むと、あれ?マンションをどこで勧めてるの?と思うでしょうが、マンションの一番いい所はやはり利便性だと思います。駅近だったり公共交通機関が充実している立地条件や建物内部の設備の充実度。防災面やセキュリティもしっかりしているとなお良いですね。単身や大人だけの世帯だとそこを一番重視して選ぶのも一考かなと思います。

あとは、転勤や転職、そういった事が起こらないとも限りません。その時に売ったり賃貸に出す、という事もマンションの方がしやすい。身軽に動きやすい。という点があります。戸建てに住むとどうしても物が多くなりがちで、転勤になったからと言って家族で社宅に引越す、とはいかないものです。子供も私立の学校などに行っていたら転校も簡単ではないですし。

そう考えると同じ数千万で持ち家を考えた時、子供やペットがいるなら総合的に戸建て住宅が一番良いと考えます。土地という資産を一つ持つという事も色々メリットがあるとも思います。
あくまでも個人的な考えなので、他の視点もあるかと思いますが、20年以上家族や住宅を生業にしてきた意見です。


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