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はたらきたい。(ほぼ日刊イトイ新聞)読書感想文

新装版 ほぼ日の就職論 はたらきたい。(ほぼ日刊イトイ新聞、東京糸井重里事務所、2010)


あなたは今まで何をいちばん大切にしてきましたか?

これがこの本のキーワードである。
自分はふと考えて「愛」だと思った。
思うに詩を書いていても仕事をしていても愛することを欠かさずやってきたと思う。この本には128人分の言葉も掲載されているがそのうちの一人、笑福亭鶴瓶師匠がこんなことを言っていた。

やっぱり、目の前にいる人は愛さないとダメやなと思う。愛することと、愛されることで、信頼と自由が生まれる。認めてやることで、すごく仕事ができるようになるんです。

笑福亭鶴瓶

僕も全く同意である。自分は学校や職場での円滑なコミュニケーションをはかるため、上司、先輩、同期、後輩たち、同僚への気遣いをほんとうに大事にしてきたがそれも愛ゆえであるとわかった。
それだけでもこの本を読めたのはとても嬉しいが、嬉しいのは他にもある。
矢沢永吉さんと糸井重里さんの対話が収録されているのだが、矢沢さんの言葉も責任感が強くとても感動的である。例えば、

言いたいのは、それひとつだよ。その生きかたを人のせいにしちゃダメだ。俺も、人のせいにしないから。自分で処理する。だから君も自分で、自信を持って処理してもらいたいと思うし、決して国が悪いとか、会社が悪いとか、世間が悪いとか言っちゃダメだぞって言いたい。

矢沢永吉

だから矢沢永吉はかっこいいんだ!思わず涙腺にきた。

最後にこの本の中の言葉で深く印象に残った言葉を挙げる。詩人・思想家の吉本隆明さんの言葉、

十年間、毎日ずうっとやって、もしそれでモノにならなかったら、俺の首やるよ。

吉本隆明

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