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理学療法士10年目 ボバースコンセプトを基盤にPNF、マリガン、PRS、インソールなど…

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理学療法士10年目 ボバースコンセプトを基盤にPNF、マリガン、PRS、インソールなどを勉強しています。 老健(入所→デイ)→急性期→回リハ→訪問リハ→急性期→クリニック勤務です。 趣味は運動❗料理❗ラーメンめぐり 臨床推論こそが理学療法の真髄だと信じている若造です❗

最近の記事

脚を曲げるときに考えること(股関節屈曲について)

【はじめに】   一年目の時、屈筋は悪者かのように伸ばしていた記憶があります。 しかし、空手や柔術などでは股関節屈筋である腸腰筋は、かなり重要な筋として扱われます。  良く武術などでは重心を安定させると言われます。スポーツの現場では早く走るためには非常に重要視される筋のひとつでもあります。 【足を挙げる(股関節屈曲)ための構成要素】 開始姿勢:座位 ・矢状面  骨盤の前・後傾、脊柱の湾曲、胸郭の変形  骨盤・胸郭・頭部の位置がまっすぐになっているかを確認します。  座位では

    • 脚を外に開くって?(股関節外転)

      【はじめに】 股関節外転、、、苦い思い出がたくさんですね。(私だけ?) これもなんとなく、とりあえずでやっていた印象ですね。 MMTのほんのまま、何も考えずただTHAやTKAにはこれ‼と考えることを放棄していた気がします。 セラピストは良くやるけど内容までこだわってる人をあまりみたことがないので今回は取り上げてみたいと思います。 【股関節外転(側臥位:横向き)】上記の図 ○開始姿勢 ・矢状面   側臥位の時は、立位でのアライメントと同様ですが、矢状面上で揃っているかを確認

      • お尻上げって?

        一年目からよくやっていたお尻上げ なんとなくやっていることがありました。 振り返ると反省点が多いです。ダメな一年目でした。今でもそんな変わりないかもしれませんが(笑) 今回は、お尻上げの構成要素を少し取り上げていこうかと思います。 お尻上げは、ブリッジ動作、片側のみでされることが多いと思います。 一年目の時にお尻上げ=殿筋の強化と思っていました。しかし、皆さんなかなか殿筋に収縮が入らない、動作に変化が起きない、なんてことが多々ありました。 下の図はお尻上げの時に動作を見る

        • 膝伸展の運動って?

          入職一年目で老健のデイサービスにいた時、利用者さんのリハを開始する際にすでにベッドに臥床されていました。 新入職で動作分析、姿勢分析ができない状態で先輩と同じマッサージをする毎日でした(私のいた施設だけですかね?)。とりあえずで、誰にでもどんな疾患の人でもお決まりのマッサージと筋トイレをする。頭がおかしくなりそうでした。 このままだと考えないPTになって一生が終わるような気がしていました。 そんなある日のことです。「とりあえず、筋トレと称してしていた膝の伸展運動で見れること

        脚を曲げるときに考えること(股関節屈曲について)

          臨床推論とは?

          久しぶり投稿になるので、文章が変かもしれません。  私は一年目老健に配属されて、見学をさせてもらっていた時ほとんどはマッサージばかりを教えられていました。すでに利用者さんはベッドで臥床しており、20分という短い間で世間話をしながらマッサージと簡単な運動です。この光景が何年も繰り返しいることが現状の現場でした。同じ時に入職した子はこれが習慣化してしまう現状がありました。  我々、理学療法士は機能改善が主とし、ADLを向上することでQOLの向上させることを目的としています。  

          臨床推論とは?

          呼吸機能の生理学

          今回は,そもそも呼吸障害って何に介入してるの?と疑問に思っている人がいると思いますので少しまとめていきたいと思います. 【呼吸障害って何?】 酸素の取りこみ障害(肺胞換気) 肺毛細血管を使って肺血流の増やすことができない障害 CO2を運んだり,体の外に出せない障害 この三つが主に呼吸障害に当たります. 身体が欲している酸素需要に答えられないことで,筋肉に十分な酸素を送れないことで活動に制限を生じるものである. 【呼吸理学療法の主な目的】 換気・酸素化の改善 呼吸仕事量

          呼吸機能の生理学

          筋のエネルギー代謝と生成

          【筋繊維の種類】 1.速筋 単収縮が速く、張力は大きい   最大強縮における断面積当たりの張力が大きい 2.遅筋 単収縮は遅く、張力が小さい 有酸素性代謝能力が高く、持久性に優れている 【エネルギー供給システム】 ・解糖系 簡単に説明しますと、血中グルコースを分解するときにエネルギーが生成されます。例えるなら、ガソリン(グルコース、グリコーゲン)を燃やした(分解)エネルギーで筋を動かしているみたいな感じですね。エネルギー効率としてはあまりよくないです。 酸素を使わ

          筋のエネルギー代謝と生成

          筋力トレーニングについて

          日頃、皆さんが何気なく行っており、訓練内容にも書く、筋力トレーニングですが、、、 今回はその基礎の原則についてお伝えしていきます。 【筋力トレーニングの効果】 即時効果 これはエクササイズ効果で、運動課題を学習した結果、パフォーマンスに変化が見られます。効果が十分であれば24時間持続するとされています。 短期効果 3週間の期間を要します。神経筋単位の動員数と大脳の発火頻度の増加が認められます。 神経の適応のため、課題になれた状態であり、筋肥大は起きません。 長期効果 3

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          支持基底面と床反力

          【支持基底面と床反力作用点】 今回は姿勢分析に重要なこの二つについて説明させていただきます❗ ①支持基底面 「生体が環境からの求心性情報と相互に作用しあっている支持面」と記されています❗ なんのこと?そう思いますよね❗つまり、立位では、両足の外縁とそれに囲まれている範囲のことです。 これら接地面のすべてが支持基底として機能するわけではなく荷重可能な支持基底面はより小さい範囲に限定されます。これを機能的支持基底面や安定性限界と言います❗ ②支持基底面と身体重心 支持基底

          支持基底面と床反力