見出し画像

変換するといいみたい

『今日も嫌がらせ弁当』※という映画をAmazonで観た。
突如反抗期に突入した高校生の娘に、あえて嫌がりそうなキャラ弁を作り続ける母。キャラ弁といっても、海苔で文字を作り、弁当箱を開けると母親からのメッセージが目に飛び込んでいくるという弁当だ。
母子家庭を描いていることもあって興味深かった。
※映画公開は2019年。書籍がベストセラーになったのは2015年のことだ。

弁当づくりの様子も興味深かったけれど、何よりも「反抗期に突入した高校生」という部分に興味津々だった。同世代の子どもを持つ母親(友人)からは、さまざまな情報が耳に届くが、当たり前だけど、どの家も様子が違っていて、「そんなの私だったら耐えられない」という事象もたくさん聞くからである。
我が家はといえば、小学校5〜6年生の頃とても荒れていたけれど、現在は比較的仲のよい親子の状態が続いている(また荒れるのかも…とビクビクだが)。

折しも先日、NHK『あさイチ』で反抗期を特集しているのを観た。現役高校生の役者さんが、自分の反抗期を台本にし自分を演じるのだが、途中からアドリブとなり、普段言葉にできない自分の想いを引き出していく、というものだった。本人も思っていなかった、本当の気持ちが言葉になった瞬間などがあり、とても見応えのあるものだった。

その中で「反抗期」という言葉自体が嫌だということを言っていた男の子がいた。確かにそうだと思った。反抗期という言葉は親からの目線で作られている。モヤモヤしている子どもに、「あ、それ反抗期」とか言ったら火に油を注ぐようなもので、余計モヤモヤするだろう。
さらにその男の子は、反抗期改め、「しょうじ期(正直)」という名前までつけていた。素晴らしいネーミングセンスである。
親も、ああ「しょうじき」的態度だね、今の。とか思えれば、家庭の空気も少し変わるかもしれない。

実の息子からも時々、はっとさせられるような言葉を聞かされ、自らを反省したりする私である。私が素直になれる時であれば、「ああそうだなあ。本当にそうだね。いいね。素晴らしいね。Excellent!」と褒めちぎっている。
嬉しそうな顔をしてくれるので、こちらも嬉しい。

そう、反抗期世代と言われる人たち、なかなかいい事いうし、頼りになるのだ。リスペクトできることをたくさん秘めている。出し惜しみしないで、もっとアウトプットして〜と思ってしまう。
親世代も更年期とか言ってないで「しょうじき」(素直)に変換してみるのもいいかもしれない。



この記事が参加している募集

#これからの家族のかたち

11,335件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?