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アダプトプログラムのチラシ「参加者が増える」キャッチコピーの作り方 ビフォー・アフターで紹介

「アダプトプログラムの参加者が増えない」
そんな悩みがある方に、効果的なキャッチコピーの作り方を紹介します。

【まずは結論から】
アダプトプログラムの「やりがい」を伝える

■ビフォー■
参加者募集の典型的なキャッチコピー

アダプトプログラムの
典型的なキャッチコピー

■アフター■
アダプトプログラムの「やりがい」を伝えたキャッチコピー

アダプトプログラムの
「やりがい」を伝えたキャッチコピー

【この記事を読んでほしい人】
●アダプトプログラムの参加者を増やしたい人
●アダプトプログラムのチラシを作る人
●どうも広報がうまくいってない人



【ここから解説】
「アダプトプログラム参加者募集」の問題点 

アダプトプログラムとは自治体が管理する道路や公園、川などを、ボランティアが清掃したり花を植えたりする活動。

アダプト(ADOPT)は英語で「養子にする」という意味です。

アダプトプログラムとは、一定区間の公共の場所において市民団体や企業が美化活動(清掃)を行い、行政がこれを支援する制度です。
道路や河川など公共の場所の一定区画が、住民と企業によって、愛情と責任をもって清掃美化されることから、「アダプト(養子にする)」にたとえられています。

アダプトプログラムとは/千葉県 (chiba.lg.jp)


身近な場所を子どもに見立てて、親のような気持ちで世話をする。

個人参加もありますが、企業や自治会、趣味のサークルなど団体参加が多いようです。

全国の自治体で取り組まれていて、参加者は260万人という報告もあります。

すごい数字ですが高齢化が進んでいることもあって、新しい参加者をどうやって増やしていくかが悩み。

自治体職員向けの広報研修の講師を務めた際に、アダプトプログラムの参加者を増やすチラシの作り方について相談を受けたことがあります。

今回はチラシ作成時に使える「アダプトプログラムの参加者が増えるキャッチコピー」を紹介します。

※記事で紹介している、私が作成したキャッチコピーを使いたい場合は、連絡をいただければ無償で提供します。私の連絡先はこちらです。

■改善前■
アダプトプログラム参加者募集 典型的なチラシは

アダプトプログラムの参加者募集の典型的なチラシはこちら。※山崎市は架空の自治体名です。

アダプトプログラムのチラシイメージ

このあとビフォー・アフターを比較するため、チラシからキャッチコピーを抜き出します。

※チラシにおけるキャッチコピーとは、一番目立つ、大きな文字の言葉です。

アダプトプログラムの
典型的なキャッチコピー

そうですね。アダプトプログラムの参加者を募集する。それを大きく書く。

でも待ってください。
ここにアダプトプログラム参加者募集の一番の問題点があります。

問題点とは、アダプトプログラムという言葉の知名度です。

アダプトプログラムは、残念ながら十分な知名度があるとは言えないと思います。

多分、チラシを作っている方自身もそう思っているはず。

だからこそチラシには、ほぼ必ず「アダプトプログラムとは」という説明が書かれています。

当然ですが、知らない言葉では、内容も伝わりません。大事な事業だと言うことも伝わりません。

むしろ、知らない人からすると「アダプトプログラム」は何か呪文のようで怖いです(活動を推進しようと頑張っている方、本当にスイマセン)。

では、どうしたらいいのか。改善の方法を考えてみました。

■改善後■
「やりがい」を伝えるキャッチコピーに変えてみた

アダプトプログラムの
「やりがい」を伝えた
キャッチコピー

アダプトプログラム。これはけっこう「やりがい」を感じるボランティアです。

●道路や公園がきれいになる
●すがすがしい気持ちになる
●地域の人から感謝される

こうした「やりがい」を示す言葉として「達成感」を選んでみました。

この言葉は、私が広報研修の講師をした際にアダプトプログラムの担当職員が使った言葉からヒントを得ました。

「達成感」

私はよくわかるんです。
私も自宅の前の100メートルほどの道路。ほぼ毎日、タバコの吸い殻や空き缶を拾っています。

拾い終わると「あ~、きれいになった」と達成感があるんです。(その分、また捨てられると本当に腹が立ちますが…)。

話がズレました。
ここで大事なことは、十分に知られていない言葉(アダプトプログラム)を使って参加者を募集するのはいったんやめる。

その代わり、参加した場合のメリット、この場合は「やりがい」を伝えることで関心を持ってもらうほうが有効だということです。

「達成感のあるボランティアって何?」
「ちょっとやってみてもいいかな」
こんな風に関心を持ってもらう。

その上で
「アダプトプログラムという名前のボランティア活動です」
     ↓
「ほうきとかゴミ袋を提供しています」
「ボランティア保険も準備してます」
「気軽に始められます」
     ↓
「どうですか、やってみませんか」
こういう順番です。

【まとめ】
知られていない言葉を無理に使わず
参加者のメリットを伝える


今回の記事ではアダプトプログラムの参加者を増やすためのキャッチコピーを考えてみました。

「参加者を増やしたい」。

そう思うなら、十分に知られていない言葉「アダプトプログラム」を使うのではなく、参加した場合のメリットをわかりやすく伝える。これが大事です。

今回はメリットとして「達成感」を選んでみました。

いろいろあるメリットの中で何を選ぶか。地域性もありますし、各自治体が取り組んでいるアダプトプログラムの事業内容にもよります。

ぜひ、いま参加してくださっている方の声に耳を傾けて「どんなメリットを感じているのか」「やりがいは何か」聞いてみてほしいと思います。

それをキャッチコピーにしてチラシで伝えてみてください。きっと募集の手応えが変わってくるはずです。


あなたが担当するアダプトプログラム。どうすればもっと参加者が増えるのか。チラシの作り方など個別の相談にも応じます。関心があればお問い合わせください。

私の相談・連絡先はこちらです。メールをお待ちしています。

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自治体やNPOなど公的な団体には喜んで協力します。▼ここで紹介したキャッチコピーを使いたい(連絡をもらえれば無償で提供します)▼チラシにアドバイスが欲しい▼職場で研修を-など。 連絡先はkohou-oyen@iris.eonet.ne.jpまで。お待ちしています。