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ステージの出演者募集のチラシ 初めての人も「出演してみたい」と思うキャッチコピーに勝手に変えてみた。事例をビフォー・アフターで紹介します。

自治体職員向けの研修で相談を受けることが多いチラシのひとつが、ステージの出演者募集です。「公民館まつり」「ふるさとまつり」、あるいはロックフェスなど音楽祭の場合もあります。

相談でよくあるのが「出演枠はそこそこ埋まるのですが、いつも同じ顔ぶれです。初めての人にも来てほしいのですが、なかなか参加してくれなくて」という悩み。

ステージイベントに「初めての人も思わず出演したくなる」キャッチコピーを、ビフォー・アフター形式で3例紹介します。

もし、ステージやおまつりのイベントに「もっと参加者を増やしたい」「初めての人も、出演してほしい」。こうした願いがあるなら、今回の記事を参考にしてみてください。※私が作成したキャッチコピーを使いたい場合は、連絡をいただければ無償で提供いたします。連絡先はこちら

この記事でお伝えすること

この記事のまとめ

【ビフォー】
典型的な出演者募集のチラシ 
○○まつり+出演者募集

ステージイベントの出演者を募集する典型的なチラシがこちら。


ステージの出演者募集のチラシイメージ


ビフォー・アフターをこのあと比較するためにキャッチコピーを抜き出してみます。※山崎市は、事例を伝えるための架空の自治体名です。
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第18回 山崎まつり
ステージ出演者募集
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「イベント名+出演者募集」というキャッチコピー。悪いわけではありません。でも、せっかくのイベントのいいところ、企画の工夫が伝わらないのはもったいないと思います。

【アフター1】
せっかくのスタッフの強み 
キャッチコピーにしてみた

ステージイベントの出演者募集のチラシ 
キャッチコピー例(00030)

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プロの音響係が彩る
あなたの舞台
山崎まつりステージ出演者募集
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山崎まつりの出演は、市内で活動している個人や団体であればOK。楽器の演奏やダンス、合唱、伝統芸能、マジックなどジャンルは問いません。ただやはり音楽系の演目が多いとのこと。主催者側ではホールの音響の良さを活かしたいと考えていて、当日は専属の音響係が腕を振るうそうです。

でもこの「プロが腕を振るう」というスタッフの強みは、いただいたチラシにはどこにも書かれていませんでした。担当の方にいろいろと話を聞いて、初めてわかりました。これは伝えないともったいないと思うのです。

音響係に限らず、あなたのイベントでも例えば、スタッフのこんな強みはないでしょうか。
▼プロの音楽家らが審査員を務めていて、アドバイスをもらえる
▼照明係がプロ級
▼出演までホールの職員らが丁寧にサポートする

このうち「職員らが丁寧にサポートする」は、実は大きな価値、魅力です。初めて参加する人にとって、準備や当日の流れなど、わからないことばかり。その不安感をなくす上で大きな効果を生みます。

いろいろな自治体の方から「わたしのところでも、けっこうサポートは丁寧にしています。でも、わざわざ伝えるほどではないと思っていました」。こういう声をよく聞きます。これはもったいない。

例えば、こういったキャッチコピーはいかがでしょうか。初めての人も参加しやすくなると思います。
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出演準備 いちから相談に乗ります
山崎まつりステージ出演者募集
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キャッチコピー例(00031)

ぜひ自分たちのスタッフの価値や魅力を、初めて参加する人の視点で再発見して、伝えてほしいと思います。

【アフター2】
場所や施設(ステージ)の価値に注目して
キャッチコピーにしてみた

ステージイベントの出演者募集のチラシ  
キャッチコピー例(00032)

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あなたも本格的なステージで発表を
山崎まつりステージ出演者募集
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次は場所や施設、ステージ自体の価値に注目して作ったキャッチコピーです。

今回のステージは市民会館の小ホールです。小ホールとはいえ300席。少人数の趣味のサークルでは、なかなか借りられない規模の舞台。でもこの日は15分間と限られた時間ですが、気兼ねなく使えます。

誰しも練習を積んできたものは、できれば広い会場で披露してみたいもの。「本格的なステージで、自分たちのパフォーマンスを披露できる」という価値や魅力を伝えてみてください。「思い切って一度、参加してみるか」という団体も増えると思います。


【アフター3】
やっぱりうれしい大勢からの拍手 
この楽しさをキャッチコピーにしてみた

ステージイベントの出演者募集のチラシ
キャッチコピー例(00033)

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けっこう拍手いただきます
山崎まつりステージ出演者募集
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これは過去の出演者のアンケートにあった「声」から作ったキャッチコピー。このまつりではステージの出演者には「できるだけ他の団体のステージも見る、応援する」「ご家族や友人も見てくれるよう誘う」ことをお願いしているそうです。

その効果もあって客席の雰囲気は温かく、出演者に対して大きな拍手が届くといいます。自分たちの発表に対して観客から拍手をもらえる。これは相当にうれしい、楽しい。この価値や魅力を参加者の声で伝えてみました。


【まとめ】
ステージに「初めての人も出演したくなる」
キャッチコピーの作り方を紹介しました

この記事のまとめ

ここまで紹介したことに共通するのは「イベント名+出演者募集」では、せっかくのイベント(ステージ)の価値や魅力は伝わらないということです。

特に、新しい人、初めての参加者に対しては、イベント名ではせっかくのイベントの魅力や楽しさは伝わりません。なにしろ、そのイベントを経験していないのですから。

ぜひ自分たちの企画したイベント、今回の例でいえばステージ出演について、スタッフの力や主催側のサポート態勢、施設のメリット、参加したときの楽しさやなどを再発見して伝えてほしいと思います。きっと初めての参加者が増えると思います。


伝えてほしいステージ出演の価値や魅力】
●プロ級の人が演出する
●スタッフが出演準備をサポートする
●広い、本格的なステージで披露できる
●大勢の前で披露して、拍手をもらえる機会となる


#チラシ #地方自治体 #キャッチコピー #出演者募集 #広報 #公民館


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