見出し画像

パブリックビューイングのチラシ「参加者層が広がる」キャッチコピーに変えてみた。改善例をビフォー・アフターで紹介。

プロ野球世界一になったWBC。ラグビーやサッカーのワールドカップ。オリンピックやパラリンピック。

スポーツのビッグイベントで開かれるのがパブリックビューイング。大画面に試合を映して、みんなで応援するイベントです。

このパブリックビューイングの参加者募集のチラシ。私は、いつも、もったいないと思っています。

ほんの少しの改善で、スポーツイベントに詳しいコアなファンだけではなく、もっと参加者層を広げられると考えているからです。

改善例をビフォー・アフター形式で3例紹介します。チラシ作成時などに参考にしてください。※記事で紹介している、私が作成したキャッチコピーを使いたい場合は、連絡をいただければ無償で提供いたします。私の連絡先はこちらです。

この記事でお伝えすること

参加者を集めたいパブリックビューイングの広報担当者向け

【ビフォー】
「パブリックビューイング」の典型的なチラシは

パブリックビューイングの典型的なチラシはこちら。※山崎観光協会は、事例を紹介するための架空の団体名です。

パブリックビューイングのチラシイメージ


キャッチコピーを抜き出してみます。※チラシにおけるキャッチコピーとは、一番目立つ大きな文字のことです。
========
パブリックビューイング
     inやまざき
========

「パブリックビューイング」をチラシの中で一番大きな文字で書く。それがイベント名ですから、書きたくなる気持ちはわかります。

でもお聞きしたいのです。

「パブリックビューイング」というコトバは、十分に広く知られていますか?
内容や楽しさは、このコトバで伝わりますか?

改善例(アフター1)では、パブリックビューイングというコトバを使わずにキャッチコピーを作成しました。ビフォー・アフターを見てください。

【アフター1】
「パブリックビューイング」を使わず 
キャッチコピーにしてみた

パブリックビューイングのチラシ
キャッチコピー事例
(事例番号00074)

===========
迫力の大画面で応援できる
パブリックビューイングinやまざき
===========

パブリックビューイングと言えば大画面。自宅のテレビやスマホで見るのとは迫力が違います。

「迫力の大画面」と言われれば、パブリックビューイングというコトバは知らなくても「ちょっと、行ってみようか」と心が動くと思います。

次はもうひとつのパブリックビューイングの大きな魅力をキャッチコピーで伝えてみます。

【アフター2】
ファンが集まって応援できるメリットを
キャッチコピーで伝えてみた

パブリックビューイングのチラシ
キャッチコピー事例
(事例番号00075)

===========
みんなで
応援するから
盛り上がる

パブリックビューイングinやまざき
===========

ファン同士や地元の人同士で応援できる。一人や家族だけで応援するのも楽しいですが、みんなで応援できるのはパブリックビューイングならではの価値、魅力です。

この2つを足してみたキャッチコピーがこちら。

パブリックビューイングのチラシ
キャッチコピー事例
(事例番号00076)

===========
迫力の大画面 
みんなで応援は
盛り上がる

パブリックビューイングinやまざき
===========


最後は、パブリックビューイングの違う価値を伝えてみました。

【アフター3】
「参加のしやすさ」を
キャッチコピーにしてみた

パブリックビューイングのチラシ
キャッチコピー事例
(事例番号00077)

===============
感動と興奮が
地元で味わえる
パブリックビューイングinやまざき
===============

大人気のスポーツイベントほどチケットは手に入らない。

また誰もが遠い場所まで、気軽に行けるわけではありません。

パブリックビューイングは、地元で、それも体育館やホールなど比較的バリアフリーな場所で開くことが多いはず。

「遠くまで行けなくても、いっしょに応援できる」

これはパブリックビューイングを企画した本来的な願いのはず。

主催者にとっても参加者にとっても、価値であり魅力である「地元だから参加しやすい」「バリアフリーだから参加しやすい」ことをキャッチコピーで伝えてみました。


【まとめ】
パブリックビューイングというコトバより
価値や魅力をキャッチコピーで伝える


【伝えてほしい パブリックビューイングの価値や魅力】
▼迫力の大画面で応援できる
▼みんなといっしょに盛り上がれる
▼地元だから参加しやすい


どうでしょうか。パブリックビューイングという、まだまだ知られていないコトバよりも、その内容や価値、魅力を伝える。

「パブリックビューイングを開催します」と、知らないコトバで呼びかけられても「??」となる人。コアなスポーツファンではない人。そんな人でも価値や魅力が伝われば「ちょっと行ってみようかな」と心が動く。つまり参加者層が広がります。

地域を盛り上げる、地元出身の選手を応援する。そのために、せっかく企画するパブリックビューイング。もっと多くの人、いろいろな人に来てほしいと願うなら、ぜひ工夫してみてください。



今回はスポーツの分野でしたが、まだまだ知られていない専門用語・業界用語は使わない。これはキャッチコピーの鉄則です。

じゃあ専門用語・業界用語を使わずにどうすればいいのか。その価値や魅力を伝える、もっと砕いて言うと「参加すると、どんな嬉しいことがあるのか」を伝えるということです。

例えば、フードドライブという専門用語ならこちら。

サポステ=地域若者サポートステーションという業界用語ならこちら。

広報したい分野、対象によって、工夫の方法はいろいろあります。ぜひ一緒に考えたいと思います。
私への相談はこちらです。メールをお待ちしています。

#パブリックビューイング #スポーツイベント #応援 #募集 #チラシ #作り方 #キャッチコピー #自治体 #観光協会 #パラリンピック


自治体やNPOなど公的な団体には喜んで協力します。▼ここで紹介したキャッチコピーを使いたい(連絡をもらえれば無償で提供します)▼チラシにアドバイスが欲しい▼職場で研修を-など。 連絡先はkohou-oyen@iris.eonet.ne.jpまで。お待ちしています。