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竹美のホラー映画論

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ホラー映画について考えたこと、またそれに関連する作品の評をまとめました。
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#映画

韓国映画ファンにお勧め。韓国映像資料院~韓国ホラー研究の端緒

韓国の文化庁に当たる省庁の下部組織に「韓国映像資料院한국영상자료원」という機関がある。 …

ホラー映画から見る現代社会② みんなの『死者の書』を作り出すSNS

焚書事件に魅入られる元パヨク! 日本では『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染…

ホラー映画から見る現代社会① 悪魔が吐かせようとしている本音

昨年、「ソーシャルスリラーとホラー映画から見る現代社会」という連載をしてみたが、今度は、…

竹美映画評91 悪魔と神がアメリカを再生させる 『The Exorcist: Believer』(2023年…

映画は、異文化や相容れない人々の世界を覗き込み空想するための窓である。 宗教保守主義と自…

家族ホラー2作品

『ホール・イン・ザ・グラウンド』と『The boogeyman』を続けて観た素敵な土曜日。ららら。本…

プロパガンダ映画とホラー映画の曖昧な境界

インドの状況を色々と考えていくうちに、私の中でも考え方がぐるぐると変わっていくのを感じる…

最近観たインドの映画たち

(5月2日:またしても思い込みで人名をタイプミスしたので直しました。プージャ・ホグデ→ヘグデです。テルグ語の綴りまで調べたってのに恥ずかしい…) ようやく本理想の生活になったと言ってもいいのかもしれない。毎週1~3本も映画館で映画を観ている。実は私の今住んでいるアパートの真ん前にショッピングモールがあり、その中に11もスクリーンを持つシネコンがあるのだッ!!!あんまりその幸運を実感してなかったけど、どんなに高くても400円以内で映画が観られるなんてすばらしい…。 さてここでは

竹美映画評76 笑って震えて 『Evil dead rise』(2023年、アメリカ)

インドでアメリカホラー映画を次々に観ることができ、(字幕無しだったり英語字幕はつらいもの…

罪悪感が生み出すホラー

こんな本を読んでいます。 我々はそもそも何故ホラーや怪談を生み出すのか?コリン・ディッキ…

竹美映画評56 『セイント・モード/狂信』(“Saint Maud”、2019年、イギリス)

今回の『セイント・モード』は、若い看護師の女性を主人公に、信仰は救いになり得るのかと問う…

竹美映画評② ホラーとコメディは紙一重(アス (”Us”、2019年、アメリカ)

人種差別の問題があまりに根深いので、これ笑っていいのか迷う…そっか、これはホラーだ!と納…

竹美映画評③  最近の若い子は… 「カムガール」(”CAM”、2019年、アメリカ)

2010年の映画「ソーシャルネットワーク」は、リーマンショック後の不況の中で、アメリカの若者…

アルゼンチンのゲスい映画

いつなのだろう、アルゼンチンの映画が次々に来日し、その大半がゲスいスリラーであると気がつ…

八十年代ハリウッドホラー映画に見る「よき家族」の崩壊

レーガン政権下、タカ派アメリカというイメージ作りに全面協力した時代のハリウッド映画を観直すと、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「ランボー」シリーズ、「コマンド―」「トップガン」…と同時に「プラトーン」「サルバドル」をやるという幅広さがあるのだが、もう一つ特徴的な部分がある。「家族」自体に価値があるというテーマである。 同時代の私の大好きなホラー映画シリーズに「ポルターガイスト」がある。「E.T.」(1982年)の裏番組としてスピルバーグが製作したSFホラー映画の第1作から