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食事空間のエネルギーと雰囲気

肉がそんなに好きじゃない。ほんの少しでいい。

結婚式のフルコースにメインで現れた肉のラスボス感。(たいていロッシーニ風とかいうフォアグラのせ。level1で挑む りゅうおう並みに強すぎる)

「お腹減ったねー絶対もう肉だよ、肉!」

「肉くいたい」

「焼肉!焼肉!」

「焼肉いこう!」

という流れのなかだったら何て言うの?と夫に聞かれ、私は間を置かずに

「いいねー肉!っていうよ」

と答えた。あー空気読めないって言われるのイヤなんだね、人の顔色伺っちゃうんだね、名著「空気の研究」を読んだほうがいいよ、など思われるかもしれないが、私は食事ほど雰囲気(空気)と場のエネルギーが重要になるものはない と思っているのだ。

空間にわき上がる食べたいエネルギー

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結婚式の良いお肉とごちそうは一生に一度のハレの日に良いものを食べてほしい!という新郎新婦のエネルギーの衝撃波だ。

肉食いたい!肉食いたい!というエネルギーがわき上がるなかで「私 あまり肉好きじゃないんだ」と言えば場の食いたい!エネルギーはみるみる萎み「あっ…そうなんだ ふーん、じゃあ えっと どうしようか?え~何食べる?」

そうなると私は肉食いたい!エネルギーと等価交換できるほどの他のもの食いたい!エネルギーをみんなにわき起こすプレゼンをしなくてはならなくなる。

食の細い自分にはハードルが高い。

食は細いが食事の場の雰囲気(空気)は好きだ。

だから私は肉が好きではなくても「いいねー肉!」と言う。

以前観たテレビ番組で一度アルコールを摂取したらノンアルコールでもアルコールを摂取したのと同じ脳の状態になるらしいと話していた。ドッキリで高級レストランに来店したお客さんにインスタントのコーンスープを出したら さすが高級レストランの味!と褒め称えていた(ヤラセかもしれないけど)

食べ物の成分以上に場の雰囲気、エネルギーに左右される自分の精神状態が食事に影響を与えることを物語っている。

素敵なお皿に彩りよく綺麗に盛り付ける、お客に気持ちのよい接客をする、食べたい!と思わせる演出をする…

食事のプロと呼ばれる方で これらをないがしろにしている方はいないのではないか。ど素人の私ですら何のお皿に盛ろうかくらいは考える。

そういうエネルギーしんどい。適当なものを一人で食べたい。むしろ食べたくない。

そんなときもある。まったく弛緩したゆるゆる~な空間でカップラーメンとかお菓子とか卵かけご飯とかいっそ食べないで済ませる ということもエネルギーに満ち満ちた空間と同じくらい大事だ。

食べ物の好き嫌いのほかにも食事の雰囲気や勢いってすごく大事だと思うという話でした。お読みいただきありがとうございました。

いまはアイス食べたい。一人で。家族に内緒で。





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