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映画テルマ&ルイーズ:感想

1991年アメリカ。リドリー・スコット監督。夫に抑圧された生活を送るテルマと日々の生活に退屈したルイーズ。気分転換の旅行の道中、テルマを強姦しようとした男をルイーズが射殺してしまい一転逃避行の旅となる…

クズ男ホイホイ・テルマ。寄ってくる男が総じてクズ男。フルコース状態。

30年前と現在では女性差別への状況が大分変化してきているのだなと感じた。力のない女性は制限を受け、レイプの正当防衛であっても被害者が悪いと貶められる。そしてそれが当然だという空気のなかにいると受け入れる選択しかない。

その渦中で彼女たちは銃をぶっぱなし、抵抗を始めた。すれ違う度に卑猥な言葉を叫んでいくトラックの運転手に彼女たちは銃を向け、ただ一言「謝って」と、それだけの要求を運転手は決して受け入れない。彼女たちの要求はほんのささやかなものなのに。

彼女たちは逃げきったのか。

彼女たちが逃げていたものは警察だけではなかった。

※閑話休題※

まさかブラピが出ているとは思わず驚きでした。出世作のようです。

巻き込まれて死ぬ系か、巻き込んで悪化させてく系かどちらかなとドキドキしながら観ていました。

とにかくこの映画は脚本が秀逸!

冒頭のシーンで、テルマの夫が言った「金曜の夜は忙しいんだ」へのテルマの返し「なぜか金曜の夜は不思議とカーペットがたくさん売れるのよね、何故かしらね、どうしてかしら」

この短いやり取りだけで夫が浮気をしていて夫婦仲は冷えていると分かります。

30年前の映画ですが、女性版ニューシネマと呼ばれているだけあって、現在だいぶ可視化されてきた差別を見つめている点でむしろ今観るべき映画かなと思いました。

アクションシーンも見ごたえアリです。

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ブラピさん

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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つけヒゲに憧れているのでつけヒゲ資金に充てたいです。購入の暁には最高のつけヒゲ写真を撮る所存です。