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200813 手抜きは体に悪いのか?

先日 冷凍食品は手抜きなのか問題が起こりましたね。そもそも手抜きが悪いのかって話なんですけれども 味の素さんの素晴らしいツイートがこの問題の解なのかなと。

ワイドショーが この問題を取り上げていて、コレ仕込みじゃなかったらディレクターさんウハウハだろうなってくらい模範的なインタビューだった男性がいたんですね。

Q. 食卓に出てきたら手抜きだと思う料理は?

A. 唐揚げですかね。

ここまで鮮やかにケンカ売れる解答が他にあるでしょうか!(反語)

奥さんは絶句してました。え…下味つけたりとか 油はねるとか片付けとか大変なのに…?この様子をみて まずいとおもったのか旦那さんが理由をたたみかけていたんですが

「唐揚げってジャンクフードだから体にいいものじゃないし手抜きですよ」

このセリフって既に問題が「手抜き」ではなくなっていて手抜きだという理由にはなっていないんです。ですが この唐揚げ旦那さんの中では恐らく

「手抜き」=体に悪い=ジャンクフード         = 唐揚げ

⬇︎

手抜き=唐揚げ

という図式が成り立っていたのかなと。唐揚げ旦那さんには「手抜き」であるか否かの一番の焦点である「工程」がすっぽり抜け落ちているのです。彼にとって「工程」は全く意味がなく興味のない点で焦点にするものではなかったのです。

そもそも「工程」に対する どこまでが「手抜き」なのかを話せるのって多少くらいは作ったことがないと話し合いになりません。

何が「手抜き」になるかと言ったらキリがないです。餃子でいえば本場中国の昔のお母さんなら皮は自分で作りますし、イタリアはパスタ作るくるくる回す機械がご家庭にあったりしますし、大阪ではたこ焼き器がないご家庭は追放されるとかしないとか。


突きつめていくと鉄腕DASHのTOKIOと同じことをしなければなりません。ラーメンの麺を麦から育てる、カレーのスパイスを育てる、エビを養殖する…TOKIOじゃないとこんなこと全部できません。

さまざまな工程を人類は分業することによって余剰が生まれて たくさんの文化が発展してきたわけです。

言いかえれば「効率化」ということになるんでしょうが、「効率よく作業を行う」ことを杓子定規に憎む風潮が未だ根強い気がします。

目標を達成するために「必要な努力」と「しなくてもいい努力」を選択する必要があると思うんですが「選択」することが悪とされるというか。

「選択」した結果 一人は定時に作業が終了し、一人は終了しなかった。「定時に終わったアイツは楽をしている」「空気を読め。周りに合わせろ」

けっこう昔に書かれたものですが「空気の研究」という著書がありまして、泥沼の太平洋戦争に突っ込んでいったのも「反対できる空気ではなかった」と当事者が語ったと書かれています。

コロナでの「アベノマスク」も今さら白紙にできないとかなんとか。補償がちゃんとしていないから休業できないのに「なんで周りのことを考えて休業しないんだ」とか。非国民みたいで怖いです。75年前と全然変わっていないんだなぁ…と考えて落ちこみます。

はじめの冷凍食品は手抜きか の話に戻りますが、お子さんが「ギョーザおいしい!」と喜んで食べているのに「これは手抜き!」と水をさすのは工程における手抜きとか関係なく 子どもに良くないです。そんな情報いらん。おいしいという情報の共有だけしてほしい。共感してあげてほしい。

同じチームである仕事仲間の業務内容を知ろうともせず「君の仕事は手抜きだ」とイヤミを言っているだけで仕事は終わるでしょうか。(反語)職場の空気 最悪です。

手抜きよりも空気悪いほうがストレスで体に悪いです。

空気を読むのではなく良い空気を循環できるようになれるといいなあ と自戒も込めて。









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