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自由な人間に武器はいらない
「自由な人間に武器はいらない」
これはフランスの哲学者アランの「幸福論」の中にある言葉です。
この言葉を読んだとき、
「ほんとにそうだ!」と思いました。
社会人として生きていくための「武器」という言い方があります。
例えば「経理的スキル(知識)」を武器として仕事をしていくとか、
音楽家としてアレンジ能力を武器にして業界を生き抜いていくとか、
「武器」という言葉は、そんなふうに一般的によく使われます。
それは、もうもっともで、
最初は、やはりそういう姿勢で世に出ていくもんだと思います。
そういうもので自分をまず守ることから、始めるんだろうということもわかります。
それでも、だんだん年を重ねると、知識や能力は武器としてではなく、
誰かの役に立つための、誰かを守るための、「道具」に替わってくるのかも知れない。
そんなことを考えながら、一つ一つの「言葉」や「振る舞い」が
今、僕の目の前にやわらかい顔をして、ここに在る。
それら一つ一つがこれからの僕をつくっていく。
「自由な人間に武器はいらない」
好きな言葉です。