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「萌し」と「兆し」

「平安に感謝しているつもりが、怠惰や無気力の温床だった、などという例はいくらもある。ものの萌(きざ)しには敏感であるほうがいい」

幸田文のエッセイ「季節のかたみ」の中にある言葉です。

今、メモ帳に書き留めていたこの言葉を読み返すと、確かに、以前の自分は普通の生活をありがたがっているようなことを言って、そこに怠惰があり、人にはわからない程度の無気力があったように思います。

「兆し」と書けば、これは悪いことが起こる予兆というような意味。
「萌し」と記せば、春の訪れのように始まりを予感させるような意味。

どちらも、変化が起こる前のサイン。

今、生業としている「経理・財務」の役割の中にも、
「会社(業績)のシグナルの早期発見と警告の発信」というものがありますから、日々の仕事面でも、幸田文のこの言葉はズシンと響きます。

読んでくれてありがとう。

【takeプロフィール】
千葉県在住。会社員。
ライフワークとして音楽活動を続けています

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