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自伝的なもの

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地球に降り立ち、早54年 健忘著しい今日この頃 自伝的なものを書いておこうと思う これはただの物語 とあるお話に過ぎない、けれど、私しか知らない物語
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2019年8月の記事一覧

昨日誰と遊んだ?

小さな頃は兄の後について、男の子とばかり遊んでいた。小学校ではどの学校でも男女で遊んでい…

takekawakaori
5年前

ride&hurt

最初の乗り物、三輪車は兄のものだった。時折気まぐれに貸してもらう程度で、乗り回した記憶は…

takekawakaori
5年前
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アトリエと先生

父は昔、画家になりたかったそうである。父の父は早くに亡くなり中学生の頃は学徒動員に駆り出…

takekawakaori
5年前
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冒険の森

小学6年生になり、山の中腹にある公団分譲マンションに引っ越した。マンションとは名ばかりで…

takekawakaori
5年前

家出

借りていた家が、家主が帰ってくることになり、でなくてはいけなくなった。 その家にまだ住ん…

takekawakaori
5年前

教会と黒猫

転勤で家を空ける人がいるからと家の持ち主が帰ってくるまでの間、そこに住むことになった。京…

takekawakaori
5年前

関東平野

父の転勤により、生まれて初めて引越しをした。関西から関東へ、当時は引越し専門業者もなく、大きな荷物は貨物列車で運んだと聞いた。子供にもわかるような説明も何もなく、学校から早く帰って来なさいと言われ、大して気にもせずいつも通りにゆるゆる帰ると、家の中はダンボールの山で、そして叱られた。 鹿島臨海工業地帯近くの広々とした平野の中の社宅だった。何もかもが異世界だった。何しろ当時は電気のヘルツも違ったのである。 一般道路から、未舗装の松の木が立ち並ぶ車一台がやっと通る細道を辿ると

生まれた街

生まれた街は、阪神間の酒造で知られた街である。路地の突き当たりは、その名も阪神荘というア…

takekawakaori
5年前
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書く理由

家族という舞台で、自分の役がとても嫌だった。小さく弱く、時にピエロのように、時に従者のよ…

takekawakaori
5年前
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おそらく、これなあにあれはどうして?なぜなぜ期だったのだろう、父親に聞いた。脛にある十円…

takekawakaori
5年前
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自伝的なもの

私の物語は私しか知らない。 ある時期から自分の過去にはこだわらなくなり、忘れるに任せてい…

takekawakaori
5年前