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サービス(商品)は体験・クロージングまでデザインしないと顧客に届かない時代

おはようございます、石黒武士です。
美容室どこでも通い放題MEZONというスタートアップ企業の経営しています。

いつでもどこでも美容室でシャンプー・ブロー、ヘアケアが受けられる美容定額サービスを絶賛スタートアップ拡大中です。


このnoteは今までの僕の経験軸を元に、今ビジネスをされている、これからビジネスで挑戦しようとしている人に向けて、お役立ち出来そうな事をお話させて頂きたいと思います。

今日のテーマは「サービス(商品)は体験・クロージングまでデザインしないと顧客に届かない時代」というテーマで、お話させて頂こうと思います。

極力分かりやすいように記載しているので長文ですが、自分たちのサービス(商品)を、お客さんに届ける立場の人たち向けにはオススメの内容です。

このマーケティングのテーマをお伝えさせていただく上で、事前に自己紹介させて頂いたほうが、より説得力があると思うので自己紹介をさせて頂きますと、僕は前職でサイバーエージェントグループの新規事業責任者を統括させてもらっていた事がありまして(業界用語でいうとアドテク分野です)、数々の広告商品を実践して学んできました。

ネット広告と言えば少ない予算で効率的にマーケティングが出来るのが特徴でマーケティングファネル(認知→興味関心→検討→購入)でいうと後半の役割としてネット広告分野(アドテク)は進化を続けてきました。

ネット広告はユーザーターゲティングも、どんな行動をしているユーザーへ広告を出すかも自由にコントロールが出来るので、マス広告(テレビや交通広告など)に比べて最適化しやすい事もあり、マス広告に比べてとても激しいスピードで進化をする事ができました。

僕は最適化されていくネット広告に「ターゲティングが出来るからこそ、ネット広告は最適化された使われ方だけでなく、もっと違う表現方法があるはずだ」と思い、最適化されていくネット広告とは違う役割の広告サービスを創り(マーケティングファネルでいうと認知→興味よりの広告サービスです)、その新しいネット広告手法を注目された事で日経新聞に取り上げて頂いたり、アドテクノロジー本を書かさせて頂きました。


と言った広告業界経験のバックグランドもあり、そして自分自身がスタートアップ起業家として美容室どこでも通い放題MEZON創って広めている立場から今回「サービス(商品)は体験・クロージングまでデザインしないと顧客に届かない時代」というテーマになりますが、今の時代は広告をすれば自分のサービスを知ってもらえると思っている時代は随分昔に終わっています。

それはスマホが一般化される前の時代は良いサービスを創って一気にマーケに予算投下をして認知を取ればサービス(商品)は拡大しやすい傾向にありましたが、スマホが一般化された後の時代はそうではなくなりました。

電車ではスマホをいじることもなくウォークマンを聞いて電車広告を見たり、新聞(新聞広告に触れたり)をみたり、漫画本(本が売れて読まれるので本の広告が売れる)を読んでいましたし、家に帰ればスマホいじりながらテレビを見る事もなく、テレビ(テレビCMを注視していた)だけを見ていた時代です。

それがスマホが登場したことにより、個人が情報を摂取する量が圧倒的に増えた事で広告効果がドンドン下がった訳です。

アメリカの研究所の調べではスマホが世の中に一般化された事でスマホが無い時代とスマホがある時代で、個人の情報取得量が100倍以上増えたという研究結果が発表されています。
その結果、脳が大量な情報を日々受け取ってしまう事で脳へ負荷が掛かってしまうため、脳はキャパオーバーをしないように不必要な情報に反応しにくくなり無駄な情報は無視をするようになって、個人としてスマホが無い世界とスマホがある世界は全く別世界になったので当時この発表を見て、時代の変化がガラっと音を立てて変わった時代なのだと納得感を感じた瞬間でした。

その結果としてテレビ広告もネット広告も大量に消費者への広告を配信し続けた事で広告効果は年々下がってきていますし、ネット広告のディスプレイ広告(バナー広告)の効果は10年前とかにくらべると広告クリック率は10分の1ともなっていて、10年前は100人に見てもらったら10人は反応していた時代が、今では100人に届けても1人しか反応しない時代になっています。
そして、これからも広告への予算投下は増え、消費者はもっと広告を見る事になり、広告効果は全体的に下がっていくでしょう。



それも踏まえて広告を投下出来る予算がある会社であれば良いですが、大半の方々がそうではないと思うので、自社サービス(商品)の届け方を広告のみの一本足打法のみで勝負をしているのはコスパの良い方法とは言えなくなってきているのと、広告頼りの集客は止めたくても止めれない構造になってしまうので本来であれば広告を使わないマーケティング構造にシフトするのが好ましいやり方です。

広告を使うとしても、いかに顧客に届けられるかをデザインすることが必要なのは、ここまで読んで頂いている人であればご理解いただけたかと思います。

僕らMEZONもサービス開始して3年目ですが、実は今まで広告を打ってみた事がある費用は数十万円くらいで本格的には行っていません。

広告に依存する経営体制はコスト体質になってしまうので極力広告依存をする事なく、僕らのサービスを利用していただけるお客さんを増やしてきました。


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