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常に何かを失い、何かを得ている


上の子が2歳くらいになった時、なぜか子どもの成長が悲しくなったことがあります。

いや、正確にいうと成長は嬉しいのですが、この可愛らしさや小ささが見れなくなることにとても寂しさを感じていました。

それほど0歳から3歳まで劇的に成長します。

この時期は、人間が産まれてから一番見た目が変化する時期でもあるそうです。

毎日何かとの別れを感じるみたいに、子どもに触れるたびに悲しさを感じていました。

でもある日、子どもが補助付きのお箸を使えるようになったのを見た時、親は子どもの成長で未来を得ながら、子どもの成長で過去を失っているのだと気がつきました。

毎日、毎日「得ながら失う」ことが子育てなのだ実感しました。


そして「得ながら失う」のは子育てだけではなく、自分自身にも言えることだということにも気がつきました。

大人になると子どもほど成長を感じることはありません。

でも大人も変化は小さいけれど、子どもと同じように成長しているはずなのです。


諸行無常


今まで目に見えず意識できなかったことが子育てをすることによって可視化され、自分自身も「得ながら失う」状況にいることを認識し始めました。


今を大切にする。


これを実行することは本当に難しいことです。


「パパ抱っこして」

「パパ大好き」

「パパ一緒に寝よ」


これが一生続くことはありません。


でも


「お父さん、この勉強教えて」

「お父さん、一緒にお酒飲もう」

「お父さん、今まで本当にありがとう」


こんな未来が待っているはずなのです。


竹鼻良文/TAKEHANAKE代表

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