#47 生きる権利/エッセイ
こんにちは。
タケモトです。
時々、亡くなった叔父が送ってくれたメールを見返す。
優しさを含む文章の中には、温かい励ましの言葉が溢れていた。
そして、文章の最後には必ず、【頑張れ】ではなく、【体には気を付けて】の一言。強さの中に繊細さを持ち合わせた彼は、本当の優しさを知っていた人だった、そんな気がする。
だからこそ、優しさと共に誰よりも悩んで考えて、黒い渦の中に飲み込まれてしまい、生きることの権利を一度手放したような、そんな気がしてる。
放棄ではない。手放したのだ。
叔父がいなくなってから7年ほど経つが、今でもその優しさの残り香は、私を励ましてくれる。
目の前にはいないあなたに、「有難う」。
優しさの温もりと香りに嬉しくなって、天国にいる叔父がどうか今は笑顔でいてくれますように、と切に願うのです。
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