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3歳児と分身ロボットカフェに行って気付かされたこと。


先週末、京都で期間限定でオープンしていた分身ロボットカフェに家族で行きました。

私自身は東京日本橋の本店?に何度か伺ったことがあったのですが、初体験の家族と一緒に行くことで、「なるほどなぁ〜!!!」と思わずにはいられない新たな発見が2つありました。

そのカフェでは、分身ロボット「OriHime」と呼ばれる遠隔操作型のロボットが、お話をしてくれたり、注文を受けたり、食事を運んできてくれたりします。

遠隔操作という特徴を活かして、私たちのテーブルでは、北海道、東京、福岡、沖縄と日本全国から入れ替わり操作をしてくれて、おもてなしをしてもらいました。

目が合う

遠隔操作をされるロボットを初めて見た3歳の次女は、とても興味を持っていましたが、遠隔操作ロボットが自分の方を振り向くと「恥ずかしい」と言いました。

目があってると思われるシーン

「へぇー、ロボットに対しても恥ずかしいっていう感情を持つもんなんだ」とロボット研究者としては娘の方を興味深く観察していました。

恥ずかしいと感じるわけを聞いてみると、どうやらロボットと目が合っているような気がして、恥ずかしいということのようです。

でも気になって横目で見ていました。笑

私はナチュラルに会話できるなと感じたことはあったものの、ロボットと目が合っていると感じたことがなかったので、とても面白い現象だなと思いました。

遠隔操作ロボットというよりも、遠隔からロボットに乗り移った「分身」ロボットという表現がまさに適切な呼び方と気付かされました。

時間が経つとともに次女も慣れ、少し恥ずかしそうにしながらも、最後には満面の笑みで集合写真を撮っていました。

これはどこからお話ししてる?

記念撮影やロボットの操作体験などを一通り終わり、名残惜しくも帰ろう!というわけで、カフェから自転車で家に帰ろうとした時、もう一つ面白いことが起こりました。

駐輪場で自動精算機にお金を払おうとしたとき、次女が質問をしました。

「これはどこから操作しているの?」

一瞬意味がわからなかったのですが、「ご利用ありがとうございました。利用料金は100円になります。」という精算機の自動音声が、遠隔操作で発話されていると思ったのです。

んー!!!素晴らしい感性!!!


あまりに意外な発言だったというか、自分では考えたこともない質問だったので、「これは遠隔ではなく、自動で流れる声だよ」と伝えましたが、よくよく考えると、先ほどまで遠隔操作されるロボットとお話ししていた娘にとっては至極ナチュラルな思考回路だったのかもしれません。

遠隔操作や全自動のロボットが至る所に普及した時に、これが遠隔なのか?自動なのか?その違いを見分けるのは極めて困難な気もします。

遠隔で人と話しているつもりでも実はAIと話していたみたいなことは頻繁に起こりそうです。

家族で面白い体験ができる最先端のカフェにご飯を食べに行こうというくらいの気持ちで行きましたが、何の先入観もない次女の感性のおかげで、ロボットの存在感がもたらす効果やロボットの倫理的な側面について改めて考えさせられる機会になりました。

では、また来週~!!

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安藤健(@takecando)
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