ロボットの提供価値を整理してみたので意見ください~
この一ヶ月はたまたま大学での理工系学生やMBA学生への講義、SPEEDAでの業界レクチャーと普段ロボットに絡みの少ない方々に、「なぜロボティクスが重要なのか?」ということを話す機会がいくつかありました。
せっかくの機会なので、改めて、ロボットがユーザに提供する価値は何なのか?ということを整理してみました。まだまだ抜け漏れや思考が浅いところがあるので、是非様々なご意見を頂けると嬉しいです。
纏めたものはこちら。
これまでにも何度か連載記事やインタビュー頂いた記事などで、ロボットが提供している価値は、ざっくりと「自動化による価値」「遠隔化による価値」「自己拡張による価値」の3つに分けられるのではないという話を発信してきました。
今回はそれももう少し分解してみました。ただし、完全に細かく分解していくと、ユースケース次第で個別に出てくるKPIみたいなものになってしまうので、KPIよりは抽象化したようなワードのようなものです。
1つ1つ紹介すると、めちゃ時間掛りそうなので、取り敢えず、キーワードを羅列すると以下のようになるのではないかと思います。もちろん、それぞれの価値は独立でない場合も多かったり、領域を跨いで複数の価値を提供する場合や、B2B2Cなどユーザの立場によっては同じロボットでも価値と感じる項目が異なるなど、いろいろと深掘りしたくなる点はあります。
自動化による価値
自動化による価値は基本的には、いかに生産性を上げるかという点に集約されるかと思いますが、アウトプットを上げるのと、インプットを減らす(もしくは、アウトプットのロスを減らす)という視点が考えると以下のようになりそうです。
アウトプット増加
・高品質化/均質化
・高精度化
・大規模化
・高速化/オンデマンド化
・長時間稼働化
・高密度化インプット削減
・省力化/省人化
・需要変動対応
・エラー削減
・故障削減(予防)
・BCP対応
・セキュリティ/プライバシ配慮
・トレーサビリティ
などなど。
遠隔化による価値
遠隔化に関しては、もともとは3K対応みたいなのがメインだった気がします。最近のコロナ対応を見ていると、それに加えて、感染(危険に含まれるかもしれませんが)という新しい「K」の価値や移動コストなどの劇的低減もあったり、分身ロボットカフェの取り組みを見ると、D&Iの視点もあったり、結構色々あるもんだなと思いました。
安全性増加
・4K低下(きつい、汚い、危険+感染)移動コスト削減
・時間的コスト
・経済的コストD&I
人間知能活用
地政学リスク対応
自己拡張による価値
最後の自己拡張のところが、一番整理に苦戦していますが、身体的な拡張要素(人にとっても入力であるセンシング系や出力であるアクチュエータ系の支援)と精神的な拡張要素(人の内部状態の支援)に分かれるのではないかと思っています。精神的なところは暫定でホルモン的視点で纏めていますが、この書き方が正しいかはちょっと自信はありません。
身体拡張(入出力能力)
・増強
・回復(リハビリ)精神拡張(内部状態)
・ドーパミン的(興奮)
・セロトニン的(安らか・健康)
・オキシトシン的(愛情・繋がり)
こんな感じで纏めてみました!!!
が、発展途上中の資料でもあるので、これはおかしいとか!、こんなのもあるのではないか!などご意見頂けると嬉しいです。
本当は時間があったりすれば、それぞれの事例とかを纏めると、業界のノウハウとしては重要な知見になったりするような気もしていますので、そのあたりは時間があれば。笑 もしくは、興味がある人がいれば、一緒にやっても面白いかも知れないとも思っています。
では、また来週〜。
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安藤健(@takecando)
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