〇〇は社会貢献のバロメーター

公務員は、民間企業よりも尊い仕事をしている。
これは私が小学生〜高校生のころに思っていたことです。

社会の風潮としても同様で、いまでも多くの人が公務員に就けば一生安泰。
社会のために働いていてなんと素晴らしいことか…
となるでしょう。

私は、大学で経営学を専攻しており、ざっくりいえば大学で組織をどううまく回していくか、
どう金を稼ぐかについて勉強していたわけです。
しかし、ある授業の中で、「利益こそ社会貢献のバロメーターだ」と教わり、強い衝撃を受けました。

どうも、日本にいると、金儲けが上手い人はイメージが悪いように思います。
ずいぶんいい暮らししているなぁと。
自分もそうなればいいだけなのに、そういう発想はなく、「いいよなぁあいつは…」と嫉妬になるわけです。

でも、日本の中においても、優れた実績を残す経営者は、
皆口々に「利益こそ正義」というのです。

社会に貢献するということは、突き詰めていけば人・物・金などを困っているところへ投下することです。
もっと簡単なケースでいえば、利益から税金を払い、税金が世の中に使われること自体立派な社会貢献といえます。
利益が出るということは、売上が立つということ。
売上が立つということは、社会に必要とされているということ。
社会に必要とされていないものはそもそも売れず、姿を消していきます。
そう、利益を多く出す会社ほど、社会に貢献しているのです。

まとめると、社会に必要なものを作り出すから利益が出て、さらにその利益は社員の生活や社会のために使われる。
これほど、社会を根幹から動かすものはありません。

利益を上げる必要がなく、税金で動いているものを見渡してみてください。
それは黒字になっていて、自力で継続できるものか。
赤字だとしたら、誰のお金が注がれているか、またお金を出している人のお金がなくなっても続くものか。
組織や従業員は、努力をしているか。

多くのNPOでは、寄付金や補助金の収入が不可欠です。
もし、スポンサーとなっている人や、補助金が打ち切られたら、その事業はどうなるでしょうか。

公務員の中には、一生懸命社会に奉仕しようと働いている人もいれば、
努力せずとも安定した生活ができると、力を抜いている人もいます。
改善の努力が十分ともいえないケースもあります。
もっといえば、公務員は、そうした営利企業が稼いだ利益の一部を税金として受取り使っています。
ただ、目の前の人からお金を受け取っていないだけ。
(だからこそ、目の前の人が支払ってくれたお金に応えようとする気も失わせてしまうように思います。)

利益は悪ではなく、利益があるからこそ、健全に物事が回っているという見方もできるのです。

私たちも、もう一度利益について考えましょう。
利益がなければ、あなたの給料は支払えません。
利益を受け取るのが忍びないと感じるなら、それは私たちの商品の魅力が不足していたり、私たちの仕事の質が低いのです。

私たちは、「当社を使うべき」と自信を持てる仕事をし、
多くの方に「当社を使ってもらい」、利益を多く出していけるようにすべきです。

今月は目標達成まであと少し。
目標やノルマなんて嫌だな…
利益?そんなの上の人たちだけに関係することだろ?
そんな人は、どの組織でも、「自分の報酬に見合う仕事ができない人」です。

常に、「自分が受け取る価値と自分が与える価値のバランス」に敏感な人でありたいですね。

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