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元気が一番!! ーにんにくを通じて、人や社会のために奉仕するー

先日note投稿時は冬だったのですが、あっという間に春ですね(^^♪寒暖差が激しいですが、ご覧いただいている皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私が所属しております中小企業診断士の研究会のひとつ「創業部会(スタラボ)」にて、2019年5月に創業された「うるるはあと」代表の三浦様に講話を頂きました。題名は「元気が一番!」です。創業をお考えの方々、すでに創業された方々に少しでも有益な情報になればと考え内容を抜粋し掲載致します。掲載許可は頂いております。

※創業部会名を「スタラボ」に最近変更しています。またnoteでスタラボチャネルございますのでそちらもぜひご覧ください。

講話に至る経緯

研究会経由で創業間もない「うるるはあと」様に対して支援の依頼がありました。
私が窓口となり数名でチームを組み助言をさせて頂きました。私含め研究会執行部にてぜひ、三浦様の素晴らしい取り組みをお話頂こうとなりました。


うるるはあと様のご紹介


2019年5月に創業されました。創業当初、三浦代表含め従業員の平均年齢は78.6歳‼ご商売としては、「寿宝(にんにく卵黄)」、「黒にんにく」など健康食品を製造・販売されています。
現在の主な販売チャネルは、店舗と楽天です。個人的には、黒にんにくがおススメです!香り、食感、フルーティーな味が口の中で交差し大変美味しいです。ワインや日本酒、ビールなどとの相性も良いです。楽天アドレスもご紹介します。
https://www.rakuten.co.jp/jyuhou/


ここから三浦代表の講話となります。


私のプロフィールをお話させて頂きます。私には兄が3人いました。みんな72歳までに亡くなりました。母も私が7歳の時に亡くなりました。長男のお友達が、私の事を最も男らしいといいます。普通、人は石橋を叩いても渡る人がいないのに、すみちゃんは川をざぶざぶ渡って、あら、川だったのっていう人だと言われていました。
7年前から、真ん中の兄の奥さんを私が介護しています。要介護3です。先日一緒に散歩をしていたら急にいなくなり相当探したのです。このような環境の中でも、起業しようと思う元気とパワーの源は、にんにくパワーによるものしか考えられないです。元気でないと何事も始められないです!だから題名を「元気が一番」とさせて頂きました。
 


起業に至った経緯


以前飲食店を経営していました。多忙による疲労困憊時期に、近所の親切なお婆さんから顔色が悪いことを指摘され、にんにく卵黄をもらいました。それを継続して飲むことで、顔色が良くなり元気になりました。とても気に入ったので、そのお婆さんにおおよその作り方を聞き出し、自分で作るようにしました。

時は経て、30年を節目に飲食店を閉じました。時間がたつにつれ、私の中で沸々と社会に対してもう少しお役に立ちたいと考え始めます。しかしながら年齢の件でどこも雇ってくれない状況が続きました。それならば、自分で経営を始めようと考えました。
何を売ろうかと考えたときに、昔お婆さんからもらったにんにく卵黄のことを思い出します。「健康に良いにんにく卵黄を作って沢山の方に安く提供して健康になってもらいたい」これが始まりです。



うるるはあとの名前の由来


30年営業した飲食店を閉じる際に、お客様にご案内をだしました。すると九州から仕事が終わった後、最終の飛行機でお客様が会いに来てくれたのです。「ご苦労様、頑張ったね‼」とお客様から声をかけてもらったのです。感謝の気持ちでうるうるしました。この感謝の気持ちを忘れないようにしたいと考え、企業名を「うるるはあと」としました。



起業前の準備


まずは保健所に出向き、加工食品製造販売に関して聞きました。最初は手で丸め、ネットで売れた分だけ作ればよいと考えていました。しかし、保健所からは、家で作ったものには販売許可が出せないと言われ、そこで店舗探しとなりました。

シャッター商店街における開業に補助金がでると聞き、とんかつ屋さんの空き店舗を口約束で押さえました。しかしながらにんにくの臭いが問題となり借りることができませんでした。その後、大変親切な不動産屋と出会いラーメン店舗の後を借りることができました。
店舗の図面レイアウト、改装と進み、飲食店時代のお客様に施工工事をしてもらいました。
にんにく卵黄を丸める機械を探して奔走します。韓国にサンプルを送って丸めてもらったのですが、粉だらけで商品化できませんでした。そのためさらに機械を探しました。



商品名の由来


にんにく卵黄は、私にとっては宝。そのため『寿宝』と名付けました。パッケージはかわいいヒヨコデザインにしたいと考えました。飲食店時代からお付き合いのあるデザイナーにデザインしてもらいました。



起業後に行ったこと


パッケージの裏面に栄養成分表示をしなければならないため、食品分析センターへ依頼。経理面では、青色申告会へ加入し税務署へ届出しました。どんぶり勘定商売にならないようにするためです。商工会に加入したおかげで、アイデック、ビジネスモールにてビジネスマッチングができました。そのつながりで、この度の中小企業診断士経営診断と出会いました。大変感謝しております。



販路に関して


人に勧められ楽天市場と全国47都道府県の新聞社が作っている通販サイトの47CLUBと契約しました。そして現在、会社1件、個人4件の代理店ができました。



補助金に関して


コロナ禍において、横浜市スタートアップ企業支援一時金申請、休業補償、家賃支援給付金を頂きました。



起業前に苦労したこと


台湾から手動式製丸機を仕入、早速作り始めました。初めは調子が良かったのですが、卵黄の油がすべり、機械を通らなくなってしまいました。そのため、ローラーを作り直すために知り合いの機械メーカーへお願いをしました。しかし、ローラーに鉄のメッキをしているだけのため食品製造ができないことがわかりました。高価なステンレスでローラーを作り直すこととなりました。

にんにく卵黄は、にんにくを炊いたものを練るのですが、1㎏まではなんとか手で対応できるのですが、さすがにそれ以上となると対応ができませんでした。そこで何か良いものはないかと考えたのが餡練機です。かっぱ橋まで行って、中古の餡練機を発見した時は飛び上がって喜びました。

にんにくを3~4㎏を一度に練ると刺激臭が凄いです、涙も鼻水も止まらない状態になりました。目医者に行ったところ重症だと告げられ薬をもらいました。毎日にんにく卵黄を飲んでいるので、翌朝には復活してまた製造を頑張りました(笑)。



起業後に苦労したこと


インターネット社会への対応です。起業するまでパソコンに触るのも嫌で操作ができませんでした。会社対応では、電話ではなくメール対応となり大変苦労しました。楽天との契約を済ませたもののページ作りはわからないことばかり、セールの取り組みもできず悩み果て、ついには胃潰瘍にまでなりました(涙)。従業員に依頼して作ってもらったのですが、その方まで胃潰瘍になりました。それぐらい大変だったのです(笑)。

楽天と契約したことにより、雨あられのようにありとあらゆる業者から連絡がきました。売れる方法を教えますなどです。その中で、海外へ出しましょうと提案する業者がありました。その業者と契約したのですが、そのとたん、電話つながらず、メールも返信来ず。そしてお金の請求がくるのです。いろいろあって騙されました。

特定のにんにく生産者のこと知りませんでした。そのため当初は八百屋などで仕入れていました。仕入先を色々と探しました。しかし、商品を入れてみないと品質がわからないのです。不安定さに悩みました。



起業して楽しかった、うれしかったこと


中小企業診断士の皆様と知り合い、提案をもらったことです。店舗の方向性から、店舗機能・デザイン、販売方法などです。2020年提案を頂いた後に早速一部改装をしました。すると店舗を外から見る人、購入する人が増えました。
 
アイデックから様々なアドバイス、協力をしてくれるようになりました。かながわ経済新聞を紹介してくれました。それをきっかけに新規取引をご紹介頂けました。

47CLUBでは、神奈川の逸品として全国中央紙に広告を掲載してもらいました。すると熊本、沖縄から注文がはいるようになりました。また、会合で様々な方と出会いがあります。無農薬のにんにくを探してくれる方と知り合うことができました。

お客様との接客でいろいろとお話をしておりますと、にんにくがお役に立っていると実感することが多々ありうれしい限りです。
さらに新旧の人間関係の絆です。飲食店時代に知り合うことができた方々が、創業後に様々な手助けをしてくれました。

自分の会社においては、誠実で信頼できる従業員と巡り会えたことです。にんにくの香りに誘われ、店舗を覗いていたお客様に忙しくなったら手伝ってよとお声がけしました。そしたらその方(伊藤さん)が最も高齢91歳の方だったのです。すぐ来てくれたのですが、古式製丸法で丸めると腕が一番良いのです。

30年来お付き合いしてくれる安川さんは、私が困ったのをみかねて手伝ってくれるようになりました。また、とある会合で大蔵さんとも知り合いました。この方はデパートの元役員の方です。会合帰りの車の中で、大蔵さんに、にんにくで皆を健康にしたいとお話をしたところ共感してくれました。儲かるまで給料いらないから手伝ってあげるよと言ってくれました。そしたらびっくり、老人ホームに入っていたのにそこを出て協力してくれたのです‼



中小企業診断士の経営診断を受けての感想


ヒアリングを通じて、今後の経営に役立つことを多々教えてもらいました。これからのうるるはあと発展のためにできることから実施したいと考えています。その実施ですが、店舗らしさの実現(すでに始まってます)、同業他社との差別化、原価計算の見直し、販売戦略の見直し、生産工程の見直しなどです。



うるるはあと今後の方向性


「人や社会のために奉仕する」を企業理念として1年前に発足しました。当初から利益重視というよりも細く長くを前提とした経営を考えてきました。身の程をわきまえ、一歩一歩着実に成長したいと思います。

うるるはあとのセールスポイントは、混じり気のない本物のにんにくを対面販売することだと思っています。一度口にするとファンになります。対面販売を中心に置きながら、通販もやっていきます。さらに生産者とつながりを密にして良い結果を出していきたいです。新しい商品を生み出していきたいです。

先日、横浜エフエム放送で取材されたのです。朝の番組の7時45分から5分ほどです。放送は3月4日と11日です。

以上私のお話は終了です。ありがとうございました。



三浦代表の講話内容はいかがだったでしょうか。
人の行動を突き動かすのは、やはり「独自の強い想い」なのだと深く感じました。そしてその強い想いに共感して、様々な方々が三浦代表を支えています。少しずつ良い方向に向かっていると感じました。

先日、第1回目の横浜エフエム放送では、大変な反響があり数十件のお問い合わせがあったとのことです。それだけ、三浦代表の魅力が素晴らしいということだと思います。

今回のnoteは以上となります。ご覧いただきありがとうございました(^^♪

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