見出し画像

JC論:Active Citizen Frameworkの実践③

実践①では概要、実践②では分析段階を説明しました。ここでは、展開段階の目的を定めることについて説明します。

目的を定める

ニーズの分析ができて原因がわかっても、必ずしもすべての原因を解決できるとは限りません。青年会議所のできる事には時間的や資源的な制約があり、全ての原因に対応しうるとは限りません。だからこそ、的を絞って地蔵く可能な解決策を構築する必要があるのです。

議案上ではここがいわゆる「目的」になります。背景で語られた問題とその原因に対し、何をどう変えるために事業を行うのかを明らかにするのが「目的」の項に書くべきことです。

金沢JC用 インパクト

行うべき質問は3つです。

誰がどう変わればよいか
問題の原因がわかったら、その原因を変えることのできる人や組織を変えなければなりません。ルールが原因なら、ルールを変更できる人を変える必要があります。お金の使い方が原因なら、使い方を変えられる人を変える必要があるでしょう。このあたりは運動の作り方をご覧ください。

どんな条件が必要か?
誰がどう変わればいいかが明らかになったら、その誰かが変わるためにはどんな条件が必要かを考える必要があります。誰かの行動を変えるためには、そのための条件がそろう必要があります。政治なら民意が必要でしょうし、行政の理解も必要でしょう。市民の行動を変えたいなら、マスコミで話題になっているとか、容易に利用できる環境が必要でしょう。スマートフォンをみんな持っていない時代に、スマートフォンの所持が条件となるようなことは難しいでしょう。条件がそろわない、そろえられないなら、どんなに良い目的でも再考する必要があります。

誰が利益を得るか
「誰かがこう変わる」ということによって最も利益を得る人や組織は誰でしょうか?例えば市民が郊外のショッピングセンターではなく、商店街に圧余るように行動が変わることによって、最も利益を得るのは商店街の店主でしょう。最も利益を得る人とは、目的を共有することが可能であり、強力なパートナーになる可能性があります。

次へ

Active Citizen Frameworkの実践④

Active Citizen Frameworkの実践

JC論全体の目次

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?