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JC論:Active Citizen Frameworkの実践⑥

実践⑤で、持続可能な解決案の話をしました。とりあえず計画が決まればさっそく実行あるのみです。

実行段階とはLOMで言えばすなわち委員会活動です。委員長は副委員長や幹事などのスタッフとともに、委員会メンバーやその他のメンバーを動かして計画を実行していかなければなりません。ここで重要なことはメンバーの動かし方と、パートナーとの協働の仕方です。

アクティブシチズンを実践する

アクティブシチズンとは?のところで書きましたが、ボスが目標に向かってメンバーを「押し込む人」、リーダーが「引っ張る人」なら、アクティブシチズンは「広げる人」です。「自ら目標を見つけて、そのために努力する」だけではなく、他の人を「自ら目標を見つけて、そのために努力する」人に変えていく人、これがアクティブシチズンです。

メンバーは会社の従業員ではありません。自分でお金を払って、時間を使って、JCに来ている人です。ああしろこうしろと、仕事を押し付けてもうまく行くことはありません。重要なのは「自ら目標を見つけて、そのために努力してもらう」ことです。

まずは、目的は何なのか?何が達成される必要があるのか?メンバーに正確に伝える必要があります。これは、委員会やその他の方法で伝えていきましょう。重要なことは、議案を読み上げても伝わらないということです。メンバーの理解度やバックグラウンドに合わせて説明しましょう。これを怠ると、後でうまく回らなくなります。

次に、仕事ではなく、役割をお願いしましょう。
「人員配置を決めよ」ではなく、「運営リーダーをお願いしたい」
「当日演台でこれを読み上げよ」ではなく、「司会をお願いしたい」
「出席者リストを作れ」ではなく、「出席管理者をお願いしたい」
「机を並べろ」ではなく、「設営責任者をお願いしたい」
といった具合です。

重要なことは、全員の力を引き出し、会を円滑に回し、出席者が円滑に出席でき、設営が完璧であることです。もちろん計画上は、人員配置表があり、読み上げ文を作っていたり、出席者リストがあったり、机の配置図があるのでしょうが、その計画通りにやることが目的ではないはずです。各リーダー、管理者、責任者と、明確に目的を共有し、その目的の達成のために計画をガイドラインとして最善の行動をとってもらう。これがアクティブシチズンのやり方です。

パートナーと協働する

パートナーとの協働は、事業の効果を何倍にもします。ここで注意すべきは情報の共有と広報です。

まず、事業の進捗についてパートナーに情報共有を続けていく必要があります。「あいつら勝手にやっている」となったら協働することは難しいものです。次に、広報を行うときには、パートナーの名前もどんどん出していくことです。メディアはもちろん、SNSであっても、パートナーの名前が広報にでていることで、パートナーの協力は得られやすくなります。「一緒にやっています!」というポーズを取ることが重要です。

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JC論:Active Citizen Frameworkの実践⑦

Active Citizen Frameworkの実践

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