見出し画像

JC論:Active Citizen Frameworkの実践④

実践③で目的を考えるときに、ぜひSDGsを参照してください。

発展度合いには段階がある

Active Citizen Framework(ACF)は、国際青年会議所で作られたものなので、全世界で使われることを想定しています。しかし、国や地域によっておかれた条件は大きく異なるので、同じ運動の目的を置くことは適切ではありません。世界には所得水準の高低や、教育の高低、インフラや社会保障の整備状況などが全く違うため、ある国では有用な目的も、ある国では必要ない、ということになります。

つまり、社会の発展度合いによって取るべき運動の目的は変わってくるのです。これをACFでは、第1段階を健康な体と精神、第2段階を教育と経済力強化、第3段階を持続可能性の向上としています。

そしてこの各段階をさらに詳細にしたものが、SDGsの各目標といえます。

金沢JC用 インパクト

SDGsを通じたパートナーシップの構築

ACFでは、分析、展開、実行、検証の全て段階においてパートナーとともに行うように求めていますが、パートナーと組む時に最も重要なのが、目的を共有することです。目的が共有されていなければ、適切な協力を得ることはできず、検証も難しいものとなるでしょう。しかし、目的を共有することは簡単ではありません。

そこで、SDGsを用いると目的の共有がより容易になります。SDGsは明示的な将来の目標であり、バックグラウンドの違うパートナーと共有することのできる目標です。SDGsを通して目標を共有することで、その目標の達成に繋がる運動の目的も共有することができます。

本当に問題の分析をしっかりと行い、その本質的な原因を解決するための事業を企画した場合、運動の目的は必ずしも事業内容から容易に想像のつくものではありません。しかし、SDGsの該当するアイコンを掲げることで、何のためにその事業を行っているかをわかってもらうことが容易になります。独りよがりな事業ではなく、市民を巻き込んだ運動を行う上で、これは重要なことです。

次に

Active Citizen Frameworkの実践⑤

Active Citizen Frameworkの実践

JC論全体の目次

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?