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PdPjMという多重人格マネジメント

Quoraより、その界隈の方なら誰もが知っている言葉として、

Product managers own "What" and "Why".
Project managers own "How" and "When".

という言葉があり、また、丹野さんが書かれている
http://tannomizuki.hatenablog.com/entry/2015/08/15/092259
や、INSPIRED、他書籍や現役PMのブログなどにも、

◆プロダクトマネージャーの視点
・ユーザー課題の解決
・技術的実現可能性
・経済性(ビジネスモデル、4P整合性)
◆プロジェクトマネージャーの視点
・品質(要件の充足と不具合の少なさ)
・開発コスト
・リリーススケジュール

と、二者は同一の役割のように社内で設置されることがあるが全くもって異なる資質、スキル、マインドが必要であり、両方を一人の人間がやらない方が良い(やってはならない)、ということが記載されている。

とはいえ、

「それぞれのポジションに専属で人を置くほどリソースに余裕はない!」
「企業内の認知不足で全てを任されてしまうから結局兼務だ!」

という人も世の中(特に日本)にはまだまだいるのも事実。実際色んな人に会ってきましたが、完全に振り切っている人の方が少ないんじゃないか、という印象すらありました。

そこで、PdM(プロダクトマネージャー)PjM(プロジェクトマネージャー)の両方の役割PdPjM(プロダクトプロジェクトマネージャー)を一人で行う際のポイントを経験からまとめることにしました。

結論から言うと「少しPdM寄りに心を起き、両者を行き来する」というやり方が良いです。別々にいることが理想ではありますが、そうは言っていられないそこの「あなた」のお役に立てれば幸いです。

1.十分に脳に休暇を与える
周囲が思っている以上に脳疲労は激しいです。特に目まぐるしく色々なことが変わる環境におけるPdPjMは業務時間をフルに使うとヘトヘトになります。そんな状況であってもあなたはマネージャーである以上判断を間違えるとチーム全体、内容によっては会社全体に影響が出ますので、判断を間違えることが無いように、普段から十分な休憩を取るようにしてください。休み過ぎと思われても気にしないでください。ゆとりこそプロジェクト、プロダクトが成功するために必要な要素です。

2.スイッチングコストを最小限にする
十分な休憩を確保できたら次はいかに燃費を良くするかです。一番パワーがいるのは「使う脳の切り替え時」。そこはあなたのプロジェクトマネージャーとしてのスキルの見せ所です。自身を一つのプロジェクトだと思ってプロジェクトを作ってみてください。予期せぬ脳の切り替えは無いか(リスク回避)、先手を打つことで自身の心理的安全性を自身の手で確保することができているか、考えてみてください。ミーティングの時間は本当にその時刻で大丈夫ですか?

3.熱量を大事にする
今度はあなたのプロダクトマネージャーとしての資質の見せ所です。自身を一つのプロダクトとして見てください。あなたが今抱えているペインは何ですか?それが解消されることによって得られることはなんですか?どんな気分になりますか?それを実現するために今不足していることはなんですか?リソースは限られています。もちろん調達するという方法もありますが、本当に答えはそれだけですか?

4.本当に大切なことは何かを考え続ける
PdM、PjMそれぞれで「一番大切なこと」が先述の通り違います。社内の評価のされ方も違います。ただ、やはり一番大切なのはユーザーの課題を解消することです。そういった意味ではPdM寄りに常に心を置いておくことがプロダクトに関わる身である以上大事です。
ただ、「もっとこうしたい!これもセットでリリースしたい!」と次々と溢れ出てくるアイデアに対して、その熱量にだけ従順に活動するというのは結果としてユーザーの課題解消が先延ばしされてしまうだけなので、それはPdMの自己満でしかない場合もあります。

「本当はここまでやりたいけど、ユーザーのことを考えると、この状態でまずは届けることが今は正しい」

「○日まで、と伝えていたけど、この機能がついていないとやる意味が無い、私が頭を下げ、期限をずらす交渉をしてくる」

という決断を強い意志を持って行うことができるか、上記に対して「なぜなら」という説明ができるか。

これができないのであれば、PdPjMはやらない方が良いです。おそらく双方のプレッシャーに押しつぶされてしまいます。

えらそうに書きましたが自身もこの両者の役割を完全に割り切って、振り切ってできているかと言われたらまだまだですし、他の人に同じようなことをお勧めするかと言ったらお勧めはしません。でも、企業のステージによっては、やるしかない状況があるのも事実です。基本は「どうやったらできるか」からスタートするスタンスで皆さんも取り組んで見てください。

あっ、でも休憩だけは忘れずに。この役割が回ってくる「あなた」が機能しなくなるとあなたが所属する企業も色々大変なことになると思いますので(笑)

何事も楽しんでやっていきましょう。

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Technology for Sales 勘と根性の営業を、テクノロジーで進化させる「ベルフェイス(bellFace)」の経営企画室長兼PdMやってます。セールス出身PdMとして、世の中のセールスの常識を変えていきます。モノづくりと組織づくりがメインミッションです。
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