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恋愛タイプから見るPMとしてのプロダクトの愛し方

愛とは動詞である。愛という気持ちは、愛という行動の結果にすぎない。

これはスティーブン・R. コヴィーの「7つの習慣」という本の中でかかれてある一文です。愛とはそこに存在するもの「名詞」ではなく、何かの行動が表すという「動詞」であるということで日本語で「愛」というと名詞でしか成立せず、動詞にするには「愛する」なのですが、英語圏だと「LOVE」という言葉で名詞でも動詞でも成立するという何とも不思議な感じの言葉だったりします。

何でこんな話をするかというと、PM(プロダクトマネージャー)について本やブログなどを調べていくとやたらと書かれているのが「プロダクト愛」についてです。

つまり、
「プロダクトに対する愛があることがプロダクトマネージャーの必須条件」
ということなわけです。

でも実際「愛」って色んなカタチがあると思っているんですよね。

なので、ちょっとそれぞれの愛のカタチに合わせたPMとしてのプロダクトの愛し方みたいなものを考えてみたいと。。。完全に思いつきですがw

<恋愛タイプから見るPMとしての愛し方>

色々考えて思いつきましたが、今回紹介するのは3タイプ。

・自然恋愛タイプ

これは割と恵まれているタイプかと。就職活動、転職活動の中で「ここの会社のプロダクト最高!自分も作る側になっていきたい!」という想いを持って入社し、見事にそのまま配属されるケース。

そして、実際にそのまま関わっていけるのでここでいう「プロダクト愛」は最初から持ち合わせているものであり、何か特殊なことをしなくても「愛している」状態。

特別意識しなくても四六時中プロダクトのことを考えちゃってる。でも気をつけないと恋は盲目、しっかりとした愛に育つまではたまには冷静に自身を振り返ってみることも大事。本当にそれ、プロダクトが望んでいること?自分の満足のための機能追加だったりしない?

・お見合いタイプ

これも意外と多いかも。最初はそんなつもりもなくその会社に入社。日々の業務を行いながら、色んなところで実績を残していくと急に上司に呼び出される。

「○○くん、今度こういうプロダクトを作ろうかと思っているんだけどプロダクトマネージャーになってくれないか?」

そうして、プロダクトマネージャーとしての生活がスタートする。
この場合、まずは「相手を理解する」ところから始める必要がある。

趣味は?好きな食べ物は?昔はどんな子だったの?周りの友達からは何て呼ばれてたの?何している時が一番輝ける?ご両親はどんな人?どんな人を救ってあげたいと思っているの?

そう、まさに動詞としての「愛する」が必要なタイプ。自ら理解しにいく、自ら良いところを見つけて褒めてあげる、自ら足りないところを補ってあげる、自ら「愛しているんだ」と思う、それらが積み重なって「プロダクト愛」が生まれる。

この場合、割と確固たる決意もあり、良きパートナーと成り得る事がある。相手に対する理解や敬意ももちろんある。一生懸命分かろうと努力した甲斐があった。

ただ、このタイプは最初特に「本当に愛せるんだろうか」と不安になったり、投げ出したくなったりする。そこを乗り越えるためには相当な覚悟が必要になるので、周りの支えも大事になってくる。

・略奪愛タイプ

このタイプは、最初は決してプロダクトマネージャーという役割ではなくて、色んなフローの中の1つの役割を担っていたんだけど、だんだんと企画したり人を巻き込んだり、プロダクトについて考えるのが楽しくなってきちゃって、次から次に「こんなんどうでしょうか?」「他社でこんなのやってましたー」と積極的にプロダクトについて言及してくるようになり、そのような活動が積りに積もって、企画側が何かやろうとする度に「〇〇さんどう思いますか?」とやたらと意見を求められたり、色んな人の壁打ち役になったりして気づいたら自分が中心に物事が進むようになっているタイプ。

かなり珍しいように見えますが、まだプロダクトマネージャーがいない組織や、いるけどなったばかりで他のメンバーも関わりを持てるチャンスが多い組織なんかだと結構あることかなと。略奪というと言葉悪いけど、結果的に自らのものになった(自らのものにしたいと思った)、というケースですね。

この場合は、人がやっていることを良く見て「自分だったらどうするだろう」というのを各立場の人に成りきって考えてみるというのをやっておくと良いかなと。視座や視点、視野を自由に変えるトレーニングをしておくと、色んな方面に「自分が同じ立場だったらこうします!なぜなら〜」と言えるようになりますし、相手の気持ちが理解できるので「ちょっとディスカッションいいですか」と頼られることも増えます。そして気づいたらプロダクトマネージャーになることができます。

いっそのこと「世の中にはプロダクトマネージャーというものがあるらしいです!どんなものかというと・・・」と社内プレゼンしても良いかもしれません。そうすれば「じゃあ、やってみてください」となるでしょうから。


と、3タイプまとめてみました。色んなきっかけでプロダクトマネージャーになっていく方が今後もいらっしゃると思いますが、少しでも興味があるようでしたら、上記のようなこと試してみてください。

これからはどんな職種からもプロダクトマネージャーは生まれてくるものだと信じています。エンジニア、デザイナー、マーケター、だけでなく、セールス、カスタマーサクセス、などからもどんどん出てきてほしいんです。

自分のように「セールスやカスタマーサクセスやってました!」と言った時にまだまだ異色な立ち位置ではありますが、それがもっともっと当たり前になったら良いなと。プロダクトを愛することは誰にでもできるわけなので。

ということで、以上で「恋愛タイプから見るPMとしてのプロダクトの愛し方」は終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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