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Happy Happy Christmas

国民総発信者時代になり、うちのオフィスメイトのManaさんも私もSNSでフィリピンのニュースを発信しているのですが、今日のタイトルはManaさんに先を越された話題です。

今年はコロナで今一盛り上がりに欠けてしまいそうですが1年で最も大切なクリスマスについて話をしようと思います。

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Ber Monthからクリスマスまで

フィリピンのクリスマス期間はBer Month と呼ばれています。Manaさんのインスタにもあるように月のスペルにbarが着く(September、October、November、December)の4か月とロングランです。もちろん国民の90%以上がキリスト教の国なのでイベントが盛りだくさんです。今日は日本で余り知られていないクリスマスの違い「長いと早い」を紹介します。

まず「長い」に関してですが。長いはモチロン4か月前の9月から始まる事です。本当に9月1日からガソリンスタンドでもショッピングモールでもBGMがクリスマスソングに変わり、グッズ特売コーナーが開設されます。人々は口々に「もうクリスマスシーズンだね。用意しないとね」と言い出します。日本で言えば11月末ぐらいの盛り上がりです。実際にプレゼントも売れ出します。

クリスマス当日に一番盛り上がるのが、エクスチェンジギフト(ギフト交換)です。大家族が集結するので人にもよりますがうちの嫁は最低30個プレゼントが必要で、1か月では用意出来ないから9月から買い貯めてます。でも途中で誰かの誕生日や粗品に買ったギフトを使ってしまい、最終的に買いそろえるのに4か月程かかります。嫁は帰国できない場合には郵送で30個のギフトを海外に送ります。毎年必ず!

つぎに「早い」はクリスマスのミサですね。23-25の3日間がクリスマスみたいな雰囲気が日本にありますが、フィリピンは12月16日つまり9日間執り行われます。「シンバン・ガビー」と呼ばれ、早朝3時ぐらいからのミサが始まります。実はこのミサは世界中で行われていて、日本は流石に3時は無理ですが夜の8時とかでミサをやって、嫁も必ず日本でもこのミサに参加してます。
この期間は「クリスマス・ノベナ」(スペイン語ノエベ=9)と呼ばれ、皆がこの特別ミサに参加するのは9日間祈り続けると夢が叶うと信じられていて、家族の幸せを祈る人で教会が溢れかえるのです。

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触れ合う嬉しさをかみしめて

あとフィリピンで印象深かったのは、会社のクリスマスパーティです。正に真剣そのもの(笑)11月半ばくらいから職場のリーダーがミーティングを重ねてクリスマスパーティ企画を進めていきます。そして真剣にダンスやゲームの練習を行います。誰も練習に遅れない!就業時間中ですけど、、、

この時期に仕事で問い合わせされる案件は、中々担当者や責任者までたどり着かず、年明け回答になる事も珍しくない、、いつも「この熱心さをビジネスや政治に転用できれば、フィリピンは世界のリーダーに絶対なれる」と思ってました。

パーティで良いなと思ったのは社員の家族も一緒に参加できる事です。これは会社によっても違うかもしれませんがフィリピンは家族を呼べる会社も多いと思います。だって、「家族の為に一生懸命仕事をしている」し、「家族が仕事に集中出来る様に、私生活を支えてくれている」と考えるからです。
だから毎年会社から社員全員にクリスマスギフトが用意されていて、それはクリスマス当日のディナーに欠かせないハムやチーズの詰め合わせだったりします。
これが一番もらって嬉しいですね。「家族と言う絆」がしっかり見えていて、決して高価なギフトではないけど、貰えば一緒に楽しい夕食を囲む事が出来ると言う「思いやり」が詰まっているからです。だから仕事も頑張れるのかもしれないですね。

ゲームやダンスで大笑い、賞品やビンゴ景品をゲット、最後は家族で仲良く帰宅するフィリピンのクリスマスは触れ合う嬉しさが沢山詰まっていて大好きです。

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夢中になれる幸せが一番強いのか

昔、日本でケーキ屋さんで働いていた時は、年間売上の大きな割合を占める12月、そしてクリスマス当日はいつもアルバイトとシフトの戦いでした。有名なケーキ屋だったので憧れて可愛い女子が集まる職場で、だから皆には彼氏がいて当日デートしたい子を脅してシフトを埋める日々でした。

可哀想ですが当然の事でした。「みんなの楽しいクリスマスを演出するケーキ屋の晴れ舞台」でありビジネスの真剣勝負でしたから嫌ではありませんでした。
一方フィリピンへ行ってからは、結婚する前でも周辺の人が温かく迎えてくれるその雰囲気が好きで、あまり寂しさを感じませんでしたし、結婚後は家族が出来て本当のクリスマスを味わう感覚があってよかったです。

どちらも「クリスマス」と言う日を夢中に過ごす事が出来る充実感がありました。
仕事であっても、休暇であっても、関係なく充実を感じる事は出来るのだと思いました。

日本も岸和田のだんじり、博多の山笠、青森のねぶた、も同じようにスペシャルなお祭りだと思いますが、フィリピンのクリスマスはリオのカーニバルみたいに国単位のイベントになっているのですかね。

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幸せの種類を考えてみる

今更ながら今NiziUプロジェクトのユーチューブをぼちぼち見ています。と言うのもJ.Y.Parkさんの一言一言がコーチングに役立ち、多くの受講生の素敵な部分を引き出す大きな力を発揮していると聞いたから興味があって見だしたのです。毎回泣かされているのですが今回どうしてもこの感動をブログに綴りたい気持ちがあります。

モチロンNiziUとクリスマスは取り組みの質が違い比べるものではないのかもしれないですが、クリスマスで無条件に幸せに感じるフィリピン人、数々の厳しいオーディションや課題をスターになっていく為に努力でクリアして掴む幸せ、同じ「幸せ」で表す言葉の特徴を考えてみたくなりました。

そして至った結果が

才能と情熱の差のようなもの。だけど共に人生を豊かに生きていく為にどちらも手にしたいものであり、それは自分だけでなく周りも同じ幸せにしていく魔法のような空気だと思います。

何の練習も時間も必要のない感じる幸せ
気が遠くなる程人目も気にせず努力して掴む幸せ
全く反対の過程で、同じ気持ちになるのは不思議だと思います。

でもこの2つの幸せは人生において両方必要だと思うんです。きっと片方だけなら心から満足はできないのじゃないかな?だから違いを分かった上で、自分の心を整えて感性を磨き、目標を掲げ真摯に取り組んでいく先に、自分も周りも一緒に向かえるゴール、そんな幸せを目指したいです。

今年のクリスマスも多くの笑顔を夢見ながら。

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