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焦らない、焦らない
今日は、自分に言い聞かせるために書きます。
ぼくは経営者の言語化やコンテンツ化をお手伝いする仕事をしています。いろんな経営者の方とお話しするのですが、やっぱみなさんスゴい方ばかりなんですよね。
で、どうしても「早くこういう人たちに少しでも追いつきたいなあ」と思ってしまうわけです。
そこでビズリーチで社員を募集したり、学生のアルバイトを募集したり、今年に入ってから人を増やそうとしています。ちゃんと仕事が回っていて、わりと好調なときに少しでも大きくしておきたいな、と思ったんですね。
ただ一方で、ちゃんとぼくやWORDSが大切にしている「イズム」を受け継いでいかないと、一気にダメになる可能性もあるでしょう。そこに気をつけないといけないな、とも思うのです。
しかも今やっている「顧問編集者」という仕事は、まだほとんど知られてもいないですし、確固たる定義があるわけでもありません。すごく価値の高いサービスになる可能性もあれば、ただ添削やライティングをするだけの仕事になってしまう可能性もある。
まだサービスがきちっと固まっていない段階であんまり雑に広げてしまうと、大切なものを置いていってしまう危険性もあると思ったのです。
ぼくらの会社・WORDSが大切にしたいこと
たとえばぼくらが大切にしたいことは、こんなことです。
ひとつはわかりやすく伝えるのはもちろん「コンテンツとしておもしろいものにする」ということです。
ぼくらが目指す場所はわりと高いところにあります。
ただ日本語として正しくわかりやすいというだけでなく、「思わず読んでしまう」「気づけば最後まで読んでしまっていた」。そういう文章を目指したいと思っています。山のように情報があるなかから読み手自ら選んでもらい、進んで読みたくなる。そういう文章を目指しています。
「ロジカル」を超えて「エモーショナル」の部分を大切にしたいのです。「なるほど!」と思える。ちょっと泣ける。クスッと笑える。「えっ!」という発見がある。そういうエモーショナル、感情がきちんと伝わるような文章を生み出したいと思っています。
WORDSでは「コンテンツ化」と呼んでいますが、ただ情報をわかりやすく伝えるだけではなく、感情を動かしたり、役立つような「コンテンツ」にまで仕上げる。そうすることで、もともと興味のなかった人にもきちんと情報が届き、いろんな可能性が生まれると信じているからです。
もうひとつは「人に寄り添う」ということです。
顧問編集者は、つねに「経営者の隣」にいたいと思っています。経営者という職業というよりも、経営者という人間。その人が歩んできた人生にフォーカスしたい。
経営者という人間に寄り添い、なるべく深くまで理解し、そのうえで想いを伝える。そういう仕事ができればいいなと思っています。
よって「ビジネスモデルだけ」とか「起きている事象だけ」を取材して、ものを書いたりはしません。「コト」の前に「ヒト」をきちんと見て取材し、コンテンツに仕上げることを大切にしています。
だから顧問編集者になる人は、ただ「情報を伝えるプロ」というだけではダメなのだろうと思っています。それだけではなく、人に対する好奇心があって、いろんな人の人生を理解して、寄り添うことができる人が向いていると思っています。
こうやって「大切にしたいこと」を考えていくと、どうしても「属人的」になってしまいます。すぐに「スケールする」ビジネスモデルなどではないでしょう。
でもやっぱりここは譲れないし、譲ってはいけない。
WORDSの「イズム」を、ていねいに伝えていく。時間がかかってでも、浸透させていく。そういう時間が必要なんだろうなと思うのです。
焦らない、焦らない
だから大切なのは、焦らないことです。
最近は「この会社すごいな」「この経営者すごいな」と思ったら、その会社の「年齢」を見るようにしています。「設立年」です。
たとえば2006年設立だったとしたら、いまは15歳です。つまりその会社は15年かけて立派な会社に成長したというわけですよね。
年齢で考えれば、ぼくらはまだ「よちよち歩き」の状態です。15歳の会社と比べて焦っていてもしょうがない。年上と比べて焦るような赤ちゃんなんていない。イズムが浸透しきったスゴい会社が、ほんの数ヶ月でできるわけがないのです。
だから、焦らない、焦らない。
きちっと、イズムを浸透させつつ、自分のペースで。でも、停滞はしないように。ちょうどいい角度で成長していけたらいいな、と思っています。
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