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ちいさなネタを膨らませて2000文字の原稿にする方法

今年に入ってから毎日noteを書いているわけですが、毎日涼しい顔をしてしれっと書いているわけではありません。

いつもネタに困っています。

前に「ネタは出し切ることでどんどん湧いてくるんですよ!」みたいなカッコいいことを言いましたが、そういうわけにはいかないですね。やっぱり。

出し切るとなくなります。これ、事実。

ただ、出し切ることによって無意識に脳が回転し始めて、何かしらインプットをして生み出そうとする。それで結果的になんとか毎日続けられている感じです。

で、ちょっとしたネタっていうのは、なんとか見つかるもんなんです。「このテーマについて書いてみよう」とか「おもしろいことがあったから、これ書いてみよう」とか。

ただ、それを2000文字なり3000文字ほどの原稿にまでするのがけっこう大変なんです。小さなネタを発酵させて、パンのように膨らませる必要があるわけですね。

どうやって小さなネタを膨らませていけばいいのか?

というわけで今日は「ネタの膨らませ方」についてお話ししてみたいと思います。

抽象的なことは具体化。具体的なことは抽象化

ぼくがやっているのは、まず「抽象化と具体化」です。

思いついたネタが具体的なネタだったら「それはいったいどういうことなのか?」と抽象化していきます。逆に、抽象的な思いや考えが思い浮かんだら「具体的にはどういうことなのか?」と具体を探しに行きます。

たとえば昨日のnoteのように「たんたんと続けることが大事だよね」というひとつのネタがあったとします。

このネタだけだと抽象的ですよね? そこで「この考え方、具体的にはどういうことなのか?」「これにまつわるエピソードはあるか?」「昔、似たような話を聞いたことがなかったか?」というように具体に落とし込んでいくわけです。

すると「たんたんと続ける」というたったひとつの抽象的なネタに具体的なエピソードがぶらさがって、ひとつの文章ができあがります。

逆のパターンもあります。

たとえばこのあいだは「となりのトトロを倍速で観ることないよなー」というnoteを書きました。

となりのトトロうんぬんというのは、ただの具体的な話ですよね? そこで抽象的に考えていくわけです。「なぜとなりのトトロは倍速で観ることがないのか?」 そこを考えて、抽象的にしていく。

すると「そうか、Netflixなどの作品は、そのストーリーとか中身を楽しんでいる。一方、となりのトトロをはじめとしたジブリの作品は見ている時間を楽しんでいるんだ」という抽象的な気づきにつながるわけです。

これをまとめていけばひとつの文章ができあがります。

この「抽象化と具体化」をいったりきたりしながら、ネタを膨らませるというのがまずひとつです。

「で?」と「そもそも?」でネタを膨らます

あと、ネタを思いついたら「で?」と「そもそも?」を自分に問いかけてみて膨らませていくやり方もあります。

さっきのジブリの話でいえば「ジブリは観ている時間を楽しんでいる」という話になりました。

ここで自分に「で?」と聞くわけです。

すると「そうか、これからのコンテンツというのは中身を楽しむわけじゃなくて、時間を楽しむ。そういうコンテンツが最強なんだな」ということに気づきます。

時間を楽しむコンテンツとは何か? それはサウナかもしれないし、森林浴かもしれない。とにかくその「時間を楽しむ」コンテンツというのが最強だよね、という話に膨らんでいきます。

もうひとつ「そもそも?」という問いかけもあります。

たとえば「そもそもコンテンツってなんだろう?」と問いかけてみる。すると、自分なりのコンテンツの定義が出てくるかもしれません。ちなみにぼくはコンテンツを「感情を動かすもの」とかつて定義しましたが「コンテンツとはそもそも何だろう?」と考えることでネタが膨らんでいったりします。

自分なりの「たとえ」でオリジナリティを出す

さらには、ぼくがわりと得意な技ですが「たとえ」という膨らませ方があります。ちなみに今回のnoteも冒頭で「パン」にたとえていたりします。

パンのタネはもともと小さいですが、それを発酵させていくことで、大きくて美味しいパンになっていく。ネタを膨らませて原稿にするさまとタネを膨らませてパンにするさまが似ているなと思ったのです。

話自体はよく言われていることであっても、こうした「たとえ」を入れることでオリジナルのコンテンツにすることができます。

どうやったら、いいたとえが思い浮かぶのか? そこはもう日々の思考の訓練しかないのかもしれません。「これは何の構造に似ているんだろうな?」「これを別のものに置き換えるならどう表現できるだろう?」と日々考えることが力になるはずです。

「ネタを膨らませる」と言ったときに何を連想できるか? そこが勝負です。風船かもしれないし、タイヤかもしれない。子ども用のプールかもしれない。そこで「あ、そうか。パンっていうのは発酵もさせるし、大きくなる。これはネタを膨らませるのと構造が似ているな」という発想に行き着けば勝ちです。

ネタを抽象化したり具体化したりする。また「で?」で思考を前に進めたり、「そもそも?」で原点を探ったりする。さらには「たとえ」を使うことで原稿はさらにおもしろく膨らんでいきます。

「散歩しながら音声入力」が効果的かも

これは今日気づいたことなんですが、ぼくは音声入力でこの文章を今書いているわけですが、部屋の中をうろうろしながらしゃべっています。

なんとなく体を動かしながら話したほうがポンポン言葉が出てくるような気がするんですよね。

いつもは散歩しながら音声入力しているのですが、そのとき手元にはメモなどはありません。それでもなぜか昔のことを思い出したり、突然ネタが思い浮かんだりします。それは体を動かしていることと無縁ではないような気がしています。

メモを用意して机の前に座って音声入力をするだけでもいいのですが、案外それだとすぐに話し終わってしまう。でも、散歩しながら、体を動かしながら話していると、理論的にはよくわからないのですがどんどん新しい話が出てくる気がします。

喫茶店とか家族のいる部屋では音声入力しづらいかもしれません。ただ夜であれば人も少ないですし、外を散歩しながら音声入力してみるというのも、いいかもしれません。

くれぐれも不審者だと思われないようにお気をつけください。

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株式会社WORDS代表取締役。経営者の言語化・コンテンツ化をサポートする顧問編集者。『メモの魔力』(前田裕二)、『佐藤可士和の打ち合わせ』(佐藤可士和)、『福岡市を経営する』(高島宗一郎)など書籍の編集・執筆も。SNS時代の「伝わる文章」の探求をしています。ポテトサラダが好き。