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結局たんたんとやり続けた人が最強説

結局、たんたんとやり続けた人が最後には勝つんじゃないかと思ったのでその話をします。

シンプルに言うと「継続は力なり」ってことです。超あたりまえなのですが「あきらめないこと」「やり続けること」というのが、今の時代もけっこう大事だなと思うわけです。

ぼくは今「顧問編集者」という経営者の言語化やコンテンツ化のお手伝いをする仕事をしていますが、こういう「これまでなかったような仕事」をしていると、テンションが上がったり下がったりしてしまいます。

すごく希望を感じるときもあれば、急に不安になったりもする。あるときは「すべての会社の経営者の隣に編集者がいなければおかしい!」くらい強気になる。でもあるときは「ちゃんと価値を生み出し続けられるかな……」と不安になるときもある。

ただ結局最終的に勝つのは、不安に負けず「たんたんと続けられた人」なんだろうなと思うわけです。

これまでにいろんな会社が設立されました。無数のプロジェクトやサービスが生まれては消えていきました。そのなかで残っているのは「その価値を信じて、たんたんと続けられた」ものばかりのはず。

会社の成功を信じてどこまで続けることができるのか? プロジェクトが軌道に乗るまでどれだけ踏ん張り続けることができるのか?

ここが地味ながらも「鍵」なんだろうなと思っています。

Amazonは7年ずっと利益を出せなかった

例に出すのにはあまりに規模が違いすぎて気が引けるのですが、Amazonという会社は創業以来ずっと赤字続きで創業から7年目くらいにやっと黒字化したような会社です。

それまではウォルマートとかと比べても売り上げはすごく低かった。ただ創業者のジェフベゾスは「かならずネットでモノを買う時代が来る!」と信じて投資をし続けました。投資家からのプレッシャーに負けずに、たんたんとやり続けた。だから今のAmazonがあるわけです。

もし当時、他社の成功を見て「もうダメかもな」とか「ちょっと投資するのが怖いからやめよう」と思ってしまっていたら、きっと今のAmazonはなかったでしょう。少なくとも今ほどの規模ではなかったはずです。

ベゾスは「7年かけて育てた牛からようやくミルクを採れるようになった」と言ったそうです。

未来を信じてたんたんとやり続けたことが今の大きな結果につながっているわけです。

チャンスが来たとき、その場にいなければいけない

根性論を伝えたいわけではありません。

鳴かず飛ばずでまったく戦略が見当違いなのに「続ければなんとかなる」ということを言いたいわけではありません。

もちろん戦略やロジックは必要です。

ただそこさえ合っていれば、あとは信じてたんたんと続けることが大事だということです。

続けていれば、どこかでチャンスが来ます。

運よく1年目にチャンスが来ることもあれば、3年後とかにチャンスが来ることもあるでしょう。そのチャンスのタイミングは神様にしかわからない。ただそのときにちゃんとその場にいなければ、そのチャンスはふいになってしまいます。

「これが正しい」と信じたのであればそれをやり続けることです。

他人の成功が目に入って心がブレそうになったり、いろんなブームに流されて他のことをやりたくなったりもします。しかし、信じたことならやり続けなければ成果は出ない。

秋元康さんの言葉に「止まった時計は1日に2回正しい時刻を示す」というものがあります。

これは「同じことをたんたんとやり続けていれば、チャンスが来たときに波に乗ることができる」というような意味でしょう。 信念を曲げなければ、時代がピタッと合ったときに高い評価を受ける、ということ。

まわりに左右されてフラフラしていたらいつまでも時刻が合うことはありません。チャンスが来たときにその場所にいるためにも、たんたんと続けることが大切なんだと思います。

「え、たった2回しか合わないじゃん」というツッコミはおいておいて、チャンスが来たときにその場にいることの大切さを教えてくれるような言葉だなーと思います。

成果は「階段」のように突然あらわれる

がんばることでそれに比例して成果が出れば、人は「続ける」ことができます。「成果が出るから続けよう」と思えます。

でも、多くのケースで成果が比例しなかったりします。「がんばってもがんばっても成果が出ない」……これでは続けることがどんどんつらくなっていきます。

昔ある人にこんなことを言われたことがあります。

成果というのは、右肩あがりの直線ではなくて『階段』なんだよ。しばらく横ばいが続いて、あるとき一気にポンと上がる。だからすぐに成果が出なくても、少し我慢して続けてみれば、きっと成果が出るはずだよ」と。

なるほどと思いました。

そういえば「ポカリスエット」も売れるまでにすごく時間がかかったエピソードを聞いたことがあります。

発売当初、あの薄い味がまったくウケなくてぜんぜん売れなかったそうです。そこで「サンプリング無制限」を掲げて、初年度だけで3000万本のサンプルを配ったそうです。爆発的なヒットになったのは発売から2年目の夏だったといいます。

もし半年くらいであきらめて「ダメだこりゃ! 販売中止!」とやっていたら、いまのポカリスエットはなかった。そう考えるとすごい話です。

「本当にいいものだ」「これだ」と信じたら、変に不安になったりせずやり続ける。その大切さをポカリスエットは教えてくれます。

ぼくも会社のサービスがうまくいくかどうか不安になることもありましたが「絶対にこれからの世界で必要なサービスになる」と確信していますし、「ものすごく価値のあることだ」と思っています。

なのであきらめずにたんたんと価値を出し続けていきたいなと思っています。……と自分へのエールもこめてこんなnoteを書いてみました。

それではよい週末を。


<参考資料>

創業から7年間ずっと利益を出せなかったAmazonの成功までの軌跡
http://www.ikeda.asia/2014/11/amazon-success.html

止まっている時計は、日に2度合う──秋元康流 「流れ」のつかみかた
https://forbesjapan.com/articles/detail/35621

ポカリスエット誕生秘話(2)
https://www.otsuka-plus1.com/shop/pages/story_pocarisweat02.aspx

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