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メンタルを使わずに仕事をする

最近、脳が疲れてる感じがあります。

「あの仕事はどうしよう」「このメールはどうやって返そう」「あの案件についてはどう進めよう」……気づくとそうやって脳内で考え続けていて、いつのまにかぐったりしています。

で、脳が疲れるわりに仕事は進んでないんですよね。

この状況をなんとかしたいなーと思って、まわりの仕事ができる人にアドバイスをもらいました。ちょっとずつ解決策が見えてきたので、今日はそれを紹介したいと思います。

メンタルで仕事をしないための方法

結論から言うと「メンタルで仕事をしない」ということです。

ついつい人は仕事のときもメンタルを使いがちです。

「あの作業やんなきゃなあ……」とウダウダ考えたり「メールの返信しなきゃなあ」と1時間くらい悩んでいたりする。作業を先送りしたり、決断を先送りしたりすることで、脳内にずっと「ささくれ」が残って、それがジワジワと脳を疲れさせていくわけです。

だから、なるべくメンタルを使わないことです。

……と言ってもそんなかんたんなことじゃないですよね。じゃあメンタルを使わないためにはどうすればいいのか?

ひとつはなるべく「ルールや仕組みで動くようにする」ということです。

たとえば「メールの返信は何時から何時にやる。それ以外は見ない」と決める、とか。「仕事が来たら作業時間の見積もりをすぐにしてスケジュールに落とし込む」とか。「5分以内に終わる作業であれば今やる」とか。

自分なりのルールを決めて、それに則って動くわけです。

ささいなことですが、服装選びとかランチをどこで食べるかというのも案外メンタルを使っていたりします。そこも「曜日ごとに服装を決める」とか「月曜は中華、火曜は近所のキッチンカー……」というように決めてしまうのもひとつの手かもしれません。(ランチくらい、そのときに決めたいですけどね。)

そうやって24時間の中で「メンタルを使って決めること」をどんどん減らしていくのがよさそうです。

メンタルを使ってもいい答えが出るわけじゃない

あとは「メンタルを使うよりも体を動かす」ということですね。

だいたい思い悩んだところで、いい仕事ができるとは限らないわけです。場合によっては熟考することも大切かもしれませんが、考えたところでクオリティの高い答えが出るとは限らない。

だいたい、このご時世「正しい答え」というのも変わっていってしまいます。悩んで悩んで答えを出しても、次の日には前提が変わっていることもある。さっさとアウトプットしてどんどん磨き上げていったほうがいい。

「メンタルを使わず体を動かす」だなんて、それができりゃ苦労がないよって話なのですが、まずはそこを意識してみること。「いまメンタルを使っているな」と自覚したら、なるべく行動に移そうとする姿勢が大切なのかもしれません。

赤ちゃんは「どうやって生きていこうか」と悩まない

ぼくは初めて経営というものをやっているわけですが、ついついメンタルを使って答えを出そうとしてしまいます。

が、これ完全に無駄だなーということに気づき始めています。

「採用をどうするべきか?」とか「組織をどうするべきか?」「どうやって事業を広めていくべきか?」というのは、どうもメンタルで解決することではなさそうです。

すでに世の中には「答え」があるはずです。現時点での「最適解」はある。これまで何億人という経営者たちが、いろいろと試行錯誤して導き出した「答え」があります。

なのにそれを自分のメンタルを使って導き出そうというのは土台無理な話だと気づいたわけです。

当然人間なので、恐怖心とか不安も出てくるでしょう。それはしょうがない。でもそこを自覚しつつ、定石どおりにやる。まず教科書どおりに粛々と進めることが大事なんだろうな、と思っています。

独立したての社長なんて、赤ちゃんみたいなものです。赤ちゃんは親の動作をマネたり、教えられたとおり動きながら、生き方を学んでいきます。自らのメンタルで「生きていく術」を導き出すような赤ちゃんはこれまで見たことがありません。

基本的に世の中に答えはある。なのにメンタルで答えを出そうとしていないか……?

そこをときどき立ち止まって確認したいと思います。

「ここぞ」というときに脳が働くように

メンタルを使いすぎてしまうとよくないのは、「ここぞ」というときにメンタルが使えなくなることです。

ぼくの場合は、取材のときや文章を書くとき、文章のフィードバックをするときに「メンタル」や「エモーショナル」を使います。ここは仕事のなかでもかなり重要な場面です。

仕事のなかの「ここぞ」というときにメンタルを120%使うためにも、他の場面ではなるべくメンタルを使わないようにしたいと思うわけです。

たとえばボクサーだってパンチが当たる瞬間にいちばん力が発揮されますよね。リングに上がった瞬間からずっと体に力が入っていてガチガチでは、相手の動きに反応できず負けてしまうでしょう。

集中しながらもリラックスしていて「ここぞ」というときだけ力を入れる。だから「勝てる」わけです。

ぼくも最高のアウトプットをするために、ルールや仕組みをつくったり、先人の答えを素直に実行に移しながら、なるべく「メンタル」は温存しておきたいなと思います。

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