#16 【PowerPoint】外国語における言語活動の充実
文部科学省は、GIGAスクール構想のもとでの小学校外国語活動・外国語科の指導においてICTを活用する際のポイントについて、小学校学習指導要領(平成29年3月31日告示)におけるICTとの関連を以下のように示しています。
また、外国語指導において児童生徒の言語活動の更なる充実と指導・評価の効率化を図るためのICT活用のポイントを以下のように述べています。
そこで今回は、PowerPointを活用した外国語の授業におけるICT活用(言語活動・練習)についてご紹介いたします。
本実践では、相手に伝わるように工夫しながら「夏休みにしたいこと」について資料を作成し、紹介し合う活動を行いました。
1 スライドワークシートの例
PowerPointを活用してワークシートを作成し、一人一人にファイルを配付します(図1)。
2 ワークシート作成
児童は、夏休みにしたいことを複数個考え、1枚のスライドに1つ英語の文章を入力します(図2)。また、英語の文章だけでなく、画像やイラストなどを挿入させることで、視覚的にも相手に伝わる資料を作成することができます。
3 ナレーションの記録方法
①【スライドショー】→【スライドショーの記録】をクリックします(図3)。
②【録画】をクリックし、ナレーションの記録を開始します。
ナレーションの記録は、録音し直すことも可能なので、何度も聞き直しながら発音の練習をすることができます(図4)。
スライドにナレーションが追加されると、右下にスピーカーのマークが表示されます(図5)。
詳しいナレーションの記録方法については、下記のページをご参照ください。
【Microsoftサポート】
・プレゼンテーションを記録する
4 スライド資料の共有・試聴
①Microsoft Teamsでクラスのチームに外国語チャネルを作成する。
②作成したPowerPointのファイルを、外国語チャネルに投稿・共有させる。
③投稿された友達のファイルを開き、【スライドショー】で視聴する。
④視聴した感想を、投稿ファイルの返信欄に入力する。
5 おわりに
ICT端末を活用し、個別に既習語句や表現を繰り返し聞くことにより、自己のペースで学習を進めることができます。また、各児童がICT端末を活用して記録したナレーションを共有することで、互いの発表を視聴して学び合うこともできます。そして、言語活動の充実とともに、パフォーマンステスト等の評価にも繋げることができます。
今後も授業改善や働き方改革に向けて、効果的な活用方法を模索していきたいと思います。
子どもたちの深い学びの実現、教員の働き方改革の推進に向けて、ともに頑張りましょう。
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