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平尾のブログ

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2022年9月の記事一覧

愚直ということ(834)

愚直ということ(834)

ものごとを一途にやり遂げるのは、意外と素晴らしいことだと評価されることがあります。そのことを表現する典型的な語句に、「擔雪填古井(雪を擔<にの、担>うて古井<こせい>を填<うず>む)」(『祖英集』)があります。努力家の和尚さんと若者が、古井戸を埋め尽くそうと思って雪を運んできて埋めようとしているのですが、雪は井戸水で溶けてしまうのです。無駄であり愚行だとしても、それでも愚直に一生懸命努力せよという

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私たちは何をすべきなのか(833)

私たちは何をすべきなのか(833)

これまでに、「私たちは悩みがある」「周りに思いやりを」「パートナーとは長く付き合おう」「今を生きる」などということを説明してきました。では、どのように「今を生きていけばいいか」についての具体的な対応を考えてみたいと思います。

過去のことを悩んでもしようがない、まだ来ぬ未来を思い悩んでもしようがない、といったことがわかれば、今の現在をどのように生きるかを考えなければなりません。

最も大切なのは、

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私たちは、永遠に続く時間軸の一瞬に生きている (832)

私たちは、永遠に続く時間軸の一瞬に生きている (832)

人間は、若い時には「まだまだ時間がある」などと思ってしまうことがあります。しかしよくよく考えてみると、時間というものは意外と短いものなのです。例えば、人間70歳を迎えると、「あと何年生きられるか」などと考えてしまうものなのです。

そのように考えてみると、私たちは永劫の時間軸の中のある一瞬だけを生きていることがわかります。特に、仏教では非常に長い時間軸や広さを意味する言葉が多く出てきます。

・正

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長きにわたってパートナーとなる(831)

長きにわたってパートナーとなる(831)

パートナーとは、二人一組になった相手のことを意味します。夫婦然り、仕事などの相手然り、と色々なケースが考えられます。一定期間に一緒にいるという特徴があります。

しかし、考えてみるとスタート時点では相手のことは知らないわけです。それでもパートナーとなるのですから、できる限り長きにわたって良い関係を続けていくに越したことはありません。では、どのようにしてパートナーシップを確立していけば良いのでしょう

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