【腰痛で困っている人】に届けたい【腰痛を3つのタイプに分類】
腰痛は、日本人の男女問わず最も多く見られる自覚症状であり、多くの方にとって身近な悩みです。
厚生労働省の調査によると、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の通院患者数が増加する一方で、腰痛による通院患者数は依然として高い水準にあり、国民の健康課題の一つとなっています
一口に「腰痛」といっても、原因や症状、予防方法は人によって千差万別です。
この記事では腰痛を3つのタイプに分類し、それぞれの痛みの原因・症状・予防法について解説します。
本題へ進む前に僕の自己紹介をいたします。
現在、京都で治療院を運営中。
では、本題へ進みましょう。
①急性腰痛(きゅうせいようつう)
発症から4週間未満の腰痛のことを示します。
身近な例を挙げると、ぎっくり腰(別名:魔女の一撃)が急性腰痛の代表と言えるでしょう。
ぎっくり腰については、こちらの記事で分かりやすく説明しています。
原因
重たい物を持ち上げる
勢いよく咳やくしゃみをする
ベッドから起き上がったり顔を洗おうと腰をまげる
※筋肉に急な力が加わることで、発生します。
症状
腰を前にまげてうがいができない
ズボンを履いたり脱いだりするのに時間がかかる
ベッドから起き上がったり、寝返りをうったりするのが困難
※ひどい場合、仕事を休まなくてはいけません。
予防方法
腰に負担をかける動作を避ける
普段から体を動かして筋肉をほぐす
咳やくしゃみは体を前に曲げて、ゆっくりおこなう
※腰の負担を減らす体の使い方と、急性腰痛を予防するための体操を紹介します⇩
➁亜急性腰痛(あきゅうせいようつう)
亜急性という言葉を聞きなれない方もおられると思うので、言葉の意味を共します。
亜急性腰痛は急性腰痛と慢性腰痛の間の期間、つまり4週間以上3ヶ月未満の腰痛を指します。
原因
運動不足
同じ姿勢を長時間続ける
睡眠不足などで筋肉の疲労が溜まっている
症状
じっと座っていると腰が重たく感じる
寝転がると腰が痛くて体勢を変えたくなる
体勢を変えるときの痛み※急性腰痛と比較すると痛みは小さい
予防方法
できるだけ7時間睡眠を確保する
急性腰痛で紹介した体操を継続する
時間のあるときに御自身でツボをほぐす
腰痛に対して施術をおこなう機会が多いツボを紹介します。
ツボを刺激するときの要点、注意点は以下の画像をご覧ください。
※腎兪・脾兪は両方の親指を当てて押しましょう。
➂慢性腰痛(まんせいようつう)
慢性腰痛は、3ヶ月以上続く腰痛です。
日本人の約8割が経験すると言われ、生活の質(QOL)を大きく低下させる疾患です。
※生活の質(QOL)については、こちらに分かりやすく掲載されています。
原因
慢性腰痛の原因にくわえ、
腰椎椎間板ヘルニア
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
などの病気が痛みを長引かせる原因にもなります。
症状
亜急性腰痛と同じ症状+
長時間すわっていると、お尻が痛くなる
寝転がっていると足の先にしびれを感じる
腰を動かしたとき、太ももの裏に電気が走る痛み
などの坐骨(ざこつ)神経痛で困っている人も多い印象です。
※坐骨神経痛については、以下のページで分かりやすく解説しています。
予防方法
亜急性腰痛の予防法+以下の体操をおこなうのがお勧めです。
慢性腰痛の原因として、運動不足による腹筋や下半身の筋力低下、肥満などが挙げられます。
以下の動画の体操を行うことで、筋力強化や体重減少に効果が期待できます。
ただし、以下のような場合は、運動を行う前に医師に必ず確認しましょう。
持病をお持ちの場合
腰を動かすと激痛が走る場合
最後に【腰痛で困らない日が増えますように】
以上、3種類の腰痛を紹介しました。
腰痛について理解していただき、予防方法を実践することで、
生活の質が向上した
腰の痛みを感じる時間が減った
腰痛で困っている人に情報を教えてあげようと思った
という人が増えると、とても嬉しいです。
今後も皆様の健康に役立つ情報を発信してまいります。
Xでも鍼灸・マッサージや健康に関する情報を発信しているので、ご覧いただけると幸いです。
では、また次の記事でお会いしましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?