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旨味がぎゅっ。 群馬のリンゴといえば『ぐんま名月』

暖かなおひさまと、秋風の涼しい昼下がり、
田村農園の田村順喜(じゅんき)さんのリンゴ園に
おじゃましてきました。

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笑顔が素敵な順喜さん。御歳なんと80歳!!(お若いですっ!)
標高600m、1町歩(約0.9ヘクタール)ある農園をお一人でお手入れしているそうです。

「奥さんが足悪くしちゃってさ。
 収穫や摘果〈*1〉の時期は家族に手伝ってもらうけど、
 他は大体ひとりでやってんだ。
 俺も今年、樹の植替えで腰悪くしちゃってさー」。

と話しながら、リンゴの木の間を縫って色々ご案内してくださいました。
ありがたいですっ!

〈*1〉リンゴの数が多いと、すべての実に栄養を届けようとして旨味が分散してしまいます。摘果は、一つひとつの実が美味しくなるように、花や実を前もって摘んで、一つのリンゴにいっぱい栄養が届くようにする作業です。
野菜を栽培する際にも行われる、間引きと同じことを行います。

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試行錯誤のリンゴづくり


昭和50年 38歳の時に村の補助を受け、始めたリンゴ園。
山を造成するところから始めたそうです。

当時、一緒に入った果樹組合のメンバーは6人いたそうですが
今では、順喜さん1人に。

元々、標高が高く寒い地域だったのと、
赤土ばかりで果樹を育てるのには向いていない地質。
『紋羽(もんぱ)』という根っこが腐ってしまう病気にかかり
幾たびも苗を植え替えては、育て...
育てても半分程しか実らないことも。

剪定や摘果などの手入れを怠ると
最低でも3年は良いリンゴが育たないそうです。

その年、その年をていねいに。

手をかけるとその分リンゴも答えてくれる。
そこがリンゴを育てる魅力のひとつだとおっしゃっていました。

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高山村のリンゴがおいしい理由


順喜さんの育てるリンゴは約10種類。
津軽、あかぎ、秋あかね、紅づる、陽光、ぐんま名月、フジ  などなど...
中でも一番の人気は、
"ぐんま名月"
『あかぎ』と『ふじ』を親に持つリンゴでです。

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昔、高山村は標高が高く寒さからリンゴは育たないと言われてましたが、
最近では環境が変わり、果物・野菜の産地が北上しています。
高山村も以前より暖かい気候になり美味しい果樹が育つようになりました。
このままいくと、リンゴの産地は北海道までいくといわれているそうです。

「キュッ。と締まった小ぶりリンゴは味がいいよー。
 高山村のリンゴもキュッとしまってて味がいい。
 名月なんかは、つくる前から名月まだかいって問い合わせが来るんよー。
 うちのリンゴは病みつきになっちゃうよ〜」。
と、茶目っ気たっぷりにお話してくださいました。
山々に囲まれた高山村は、朝晩の寒暖差があることで糖度がのり、
旨味が凝縮されたリンゴが育つそうです。

リンゴの収穫が終わると、剪定した枝を消し炭にして
乾燥を防ぐために根元に撒くそうです。
除草剤は、ほとんど使わず草を刈ったり、クローバーを生やして
根の病気にかかりづらい元気なリンゴの樹を育ててくれています。

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ちょうど、お邪魔した時期はリンゴが実りお忙しい時。
そんな時期にも関わらず、たくさんのお話を聞かせてくださいました。
その朗らかな人柄が、順喜さんのリンゴには詰まっています。

順喜さんオススメのぐんま名月は10月下旬から11月ごろが、収穫時期。
道の駅 中山盆地』でも販売が始まりますので、
旨味がぎゅっ。と詰まった、あま〜い順喜さんのリンゴを
ぜひ召し上がってみてください!

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▼『田村農園』さんのりんごは、ふるさとチョイスからも購入できます
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/10428/4954114

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