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後頭下筋群(Suboccipital muscles)

今回は、少しマニアックかもしれませんが、
とても大事な、後頭下筋群について!

後頭下筋群は、頭部の後方に存在している4つの筋の総称です。

頭痛やめまいといったいわゆる不定愁訴にも関わることのある
後頭下筋群。

しっかり整理していきましょう!

後頭下筋群の起始停止

画像1

画像2

(Visible bodyから引用)

後頭下筋群は、以下の4筋により構成されています。
・上頭斜筋
・下頭斜筋
・大後頭直筋
・下後頭直筋

4つの筋群の総称なので、ここではまとめて記載します。

起始:環椎・軸椎の横突起、棘突起
停止:後頭骨、環椎横突起
作用:頭部の側屈、後屈、回旋
基礎運動学第6版から引用

1つ1つの筋を詳細に理解しても良いのですが、
臨床的には環椎横突起と後頭骨に付着を持つということを
整理しておくと良いと思います。

その理由はまた後述します。

筋機能

上記の画像を参考にしていただきたいのですが、
それぞれの筋が片側性に収縮すると側屈や回旋を、
両側性に収縮すると頭部を伸展させる作用があります。

後頭

また、上図の〇で囲んだ部分を後頭下三角と呼び、
椎骨動脈と後頭下神経が通る非常に重要な部位となります。

現代人はデスクワークが多くなりやすく、
いわゆるヘッドフォワードという姿勢をとってしまう人が多いです。

画像4

この姿勢では、頚部は屈曲位で頭部が伸展という
後頭下筋群が短縮している姿勢になります。

このような姿勢を長時間続けていると
後頭下三角を通るC1の後頭下神経が圧迫されることで
頸椎性疼痛が生じると考えられています。

経絡

画像5

後頭下筋群は身体の後面を通る膀胱経とかかわりがあると考えられます。

足底や後面の筋群、そして帽状腱膜まで筋膜的なつながりも含めて後方のラインは意識して評価してみましょう。

後頭下筋群の周辺組織

画像6

頭頚部へ続く血管や神経が多く通っていることは前述したとおりです。

そのほかにも、頸椎の中心に脊髄がありますので、
頭部、環椎、軸椎の運動が制限されると多くの障害につながると推測されています。

当然自律神経の神経線維も多く含まれますし、
頭部の運動が制限されることで肩こりなどにもつながります。

後頭下筋群のポイントは、すべてが環椎の横突起もしくは後頭骨に付着するということです。

つまり、セルフエクササイズとしても行いやすい筋です。

環椎の横突起は他の頸椎横突起と比較して大きいため、
乳様突起のすぐ後方で触れることができます。

後頭骨も体表から触れることが出来ます。

これらのランドマークを参考にして優しくマッサージしてみましょう。

後頭部が硬くなっている方は痛気持ちよく感じるはずです。

1~2分ほど軽くマッサージするだけでも首回りが楽になり、
頭もすっきりするのが感じられると思いますので、
ぜひやってみてください(^^)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は筋群としてまとめて紹介しました。

リモートワークで家でのパソコン作業が増えてきている方は
ぜひ一度ご自身で試してみてくださいね!

それではまた次回!

最後までお読みいただきありがとうございました。


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