プライベートに立ち入るべし。

今日はちょっとだけ心理学の話をします。社員を雇用しているのなら心理学の知識は必須です!!ではスタート。

社長さんたちは、「社員の私的なことに対しては立ち入らなくてよい」とか、「立ち入るべきではない」と考えている”ふし”があります。

これ、一見すると正しいような気がしますが、あまり正しくないんですね。

もちろん、ズケズケと私的なことを聞いてよい、ということではないです。嫌がることを無理に聞いてはいけないのは当たり前。

社員の私的なことがらについては、普通に話していれば、社員自らがある程度は話してくれるはずです。要するに公開してよい情報については、自分で判断して話してくれるわけです。

この公開している、あるいは公開してよいと判断している私的な情報を社長さんは意外と知らないんです。なぜかというと、「私的なことだから」=「仕事と関係ないから」と考えているからです。

しかし、よく考えて欲しいのですが、相手と信頼関係を作ろうと思えば、私的なことがらを自ら言いたくなるものです。私的なことがらを話し合えば、信頼関係は増すことを知っているからです。

実は、私、以前○○したことがあるんです、と極秘情報を打ち明けられたら、どうでしょう?信頼されていると感じるはずです。みんな無意識にこういうことはやっているんですよ、実は。

ところが、会社になると途端に、「私的なことは持ち込むな」という雰囲気になる。これでは、社内の信頼関係を醸成することは難しくなります。

次に示すのは九州大学が中心となった研究チームが出した結果です。

「・・・メンバー同士が趣味や家族構成などのプライベート情報を共有しているほうが、チーム力も高いことが判明している。」

「高業績チームはここが違う」

当たり前といえば当たり前のような結果ですが、心理学的に立証されているわけです。

「チームメンバーの生活や興味に関心をもつことは、関係性や愛情を強固にするための簡単かつ象徴的なやり方です。すなわち、「社会的な毛繕い(グルーミング)」のようなものです。」

「チームワークの心理学」

社長さんは、社員の生活や趣味などに興味を持って、これを知っておく必要があります。プライベートなことを互いに知っているだけで、ある程度の信頼関係は作ることができる。これ、すごく重要。

社員の趣味など、仕事に関係ないと思うなら、経営者失格ですね。社員の趣味嗜好をきちんと知っておくことはすごく大事なことなんです。

手元にある履歴書を読み返してみましょう。趣味の欄になんと書いてあるか。その趣味について聞いてみて下さい。

「仕事と関係ないことから会話を始める」というのは、社員と信頼関係を作るためのお勧めの方法です。

今後もこういった心理学の知識は、随時書いていこうと思います。


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