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日々雑感

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#鉄道

終電の余韻

他の職場の人だけど、好きな車掌さんがいる。

「好き」というのはラブとかそういうのじゃなくて、お気に入りのTシャツに抱くような「好き」である。
なぜ好きなのかと言うと、放送の声が聞いていて心地よいし、ちゃんと挨拶を返してくれて、またその時の笑顔が癒されるのだ。

先日、終電でその車掌さんと組んだ。
最近目が疲れやすくなってきたりして辛い終電帯、テンション爆上げである。
放送のモニター音量を大きめに

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イロイロな気笛

気笛は乗務員に与えられたある種のコミュニケーションツールだ。
鳴らす理由、鳴らす場所、鳴らし方などによって気笛と一言で言っても割とイロイロな気持ちが込められている。
「気笛合図」なんてのも規則で定められており、係員同士がコミュニケーションを取るために鳴らす気笛もある。

あ、気笛は「汽笛」とする方もいらっしゃるけど、弊社では「気笛」なので、こう表記します。

話を戻して…

まずは良く駅で耳にする

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仕事のツボ

最近、「仕事のツボ」なる存在の偉大さを感じます。

こういう(電車の運転士)仕事ですが、私もひとりの一般人ゆえ、気乗りしなかったり気怠かったり、何かしらの突発的な悩みに苛まれたり、それこそ体調が悪かったり、常に100%の仕事が出来ている訳では無いのが実情。
ましてやここ数年は労働強化、いや、人手不足による効率化の必要性や多様な働き方の実現のために乗務内容(業界っぽくいうとスジ)が重くなる一方なので

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プロとは

ずばりプロとは。

車掌がホームにいる撮影者に向けて(と思われる)中指を立てた画像ないし動画を見て、途方もない情けなさや恥ずかしさを感じました。

あんな奴、プロじゃない。

私はそう思います。
経験何年だろうが、あんなのはプロじゃないし、そもそも社会人としては失格、人間としては…まぁ人間は色々いますからね、そこは否定しませんが、とりあえず制服を着て乗務中の乗務員がとる行動ではありません。というか

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冬の運転台

私は冬の運転台が好きだ。

早朝に出区するのが嫌な季節になった。
寝起きの冷えた身体を引きずって指定された番線へ行き、バッテリーを投入してパンを上げ電車を起こす。
場所によっては1km近く歩かされるので芯から冷え切ってしまい、もちろん車内も寒いので散々である。
「温風」とか「温風暖房」とか書かれたスイッチを入れると、音の割には心許ない温風が吹き出し口から出てくるが、あったまるには時間が掛かるので諦

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