プロとは
ずばりプロとは。
車掌がホームにいる撮影者に向けて(と思われる)中指を立てた画像ないし動画を見て、途方もない情けなさや恥ずかしさを感じました。
あんな奴、プロじゃない。
私はそう思います。
経験何年だろうが、あんなのはプロじゃないし、そもそも社会人としては失格、人間としては…まぁ人間は色々いますからね、そこは否定しませんが、とりあえず制服を着て乗務中の乗務員がとる行動ではありません。というかあってはいけません。
でも起きちゃいました。
私達現業社員は制服を着ていると「舐められる」ことが多々あります。
朝はラッシュ帯のイライラしたサラリーマンから、昼夜問わず何故か強気なお客さんは一定数いますし、夜になれば酔っ払い。そして残念ながら、鉄道マニアの中にもやけに強気というか、「ホントに鉄道好きなの??」と思わざるを得ない人もいます。
こっちも人間なので正直面倒だしイライラするしぶん殴ってやりたいと思うこともしばしばあります。なんなら中指立てて気が済むなら立ててやりたいと思うことなんて多々あります。
そういうのが積み重なって、ふとした瞬間に雑な対応をしてしまうこともあります。
しかしですよ?
少なくとも制服を着て仕事をしている間は会社の看板を背負った、一緒に働く仲間の思いや頑張りを背負ったプロであります。
プロなんだから特に負の感情は押し殺して黙々と仕事をこなしてこそ。
昂る気持ちも上手く抑えて浮き足立たぬように仕事をこなしてこそ。
私は、それがプロであると自分の中で定義しています。
いやはや、ホント、信じられません。
信じられないというか、「いい加減にしろよ」とさえ思います。
私の会社内では乗務員といえば「ラクで高給、それでいて文句言う割には最低限の仕事しかしない」というイメージを持つ他系統の社員が多くいます。
(ラクで社内では高給な方なので早くなりたくて目指したのもあるのはオフレコでw)
そして、こういうのが世に出るたびに「またか」と身内から後ろ指を差されるのです。
いはやは、「●●の運転士 or 車掌にこんなことされた」と上がる度に、なんとも言えない虚しさが込み上げてくるのです。
私もマニアの端くれですし、色々な立場から見た色々な感情が複雑に絡み合う、そんな出来事です。
やけにピンと綺麗に立った中指が余計に印象的です。
列車番号も日時も割れてますから、どこの誰かなんてすぐ分かります。
私自身は、ブーメランにならないように今一度自分の仕事を振り返るばかりです。
スマートであれ!紳士であれ!
私の母校のスローガンですが、まさに。
しっかり服ようして自分の襟を正すまでです。
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