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トヨタ系の不祥事から非効率を考える

おはようございます!
 
蒸し返すようで気が引けますが、
トヨタ系の不祥事が気になっています。
 
昨年末に発覚した
ダイハツの車両認証試験の不正問題です。
 
トヨタ系の不正問題でさかのぼれば、
日野自動車、豊田自動織機と出てきます。
 
日本を代表する
トヨタの品質ブランドからは
想像がつかない出来事です。
 

 
一方で、想像がつく部分もあります。
 
昔、トヨタと経営コンサルティングで
お付き合いしたことがありますが、
毎年毎年コスト削減が課されて、
往生しました。
 
経営コンサルティングは
相談業だと考えている会社としては、
毎年の費用削減というのは
なじまない考え方でした。
 
しかし、
相談業でも業務プロセスがあるはずで、
その各プロセスを標準化し、
その効率を上げることはできるはずだ
といわれると
にわかには反論しがたいものです。
 
研究開発を二つに分けると
はじめの研究には試行錯誤の自由が必要で
効率にはなじみません。
効率がなじむのは
あらかた先が見えてきた
開発段階での話です。
 
そう考えていても、
豊田イズムの前には無力であり、
そうした方向で努力してみるのも
新しい試みかなと受け入れました。
 
ただ釈然としませんでした。
 
もう一つ思い浮かぶのは、
トヨタグループは新規事業が
不得手であると言われていることです。
 
住宅事業などがよく上げられます。
 
おそらく、
自動車事業のやり方が適用できない
他の事業になじめないのでしょう。
 

 
これは、悩ましい永遠のテーマです。
 
ハンドルの遊び、多様性の確保、異質の効用
などと表現されます。
 
大組織になればなるほど
一つの文化で統一したくなるけれども、
どこかで手放さないと破綻をきたします。
 
アメリカ合衆国のような各州の分権化、
EUのような統合組織と各国の集まり
という試行錯誤が必要です。
 
その意味でも、
専制国家とか、一強体制は、
わかりやすいけれども、脆いものです。
 
面倒でも、
民主的に話し合あう忍耐が必要です。
 
効率が悪いという批判に
丁寧に説明し続ける忍耐が求められます。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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