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スモールビジネスの醍醐味

おはようございます!
 
若いコンサルタントが起業しました。
 
そのコンサルタントは、
私自身が「弟子」として採用し、
手塩にかけて育てたつもりでした。
しかし、経営コンサルタントには
フィット感がなかったようです。
 
財務3表やらマーケティングやら
いろいろとやったのですが、
今一つ気持ちが乗らなかったようです。
 
経営コンサルタントだけが仕事ではないと、
彼の起業を応援しようと思いました。
 
何するのと聞いたら、
渋谷でエステ開きますとのこと。
すこし、面食らいました。
経営コンサルタントから
エステ経営への転身は初めてでした。
 
しばらくして、
エステの様子を見に行きました。
 
これも驚きだったのですが、
彼は私が見たこともないような
生き生きとした雰囲気で
店を案内してくれます。
 
小ぎれいな女性スタッフも
よい雰囲気で働いていました。
 
人には向き不向きがあるのだなあ
としみじみ思いました。
 
その彼が、真顔で私に言いました。
 
「キャッシュフローの大切さがわかりました。」
「今なら、財務分析できます!」
 
これにも面食らいました。
あれほど口を酸っぱくして
3表を教えていたつもりだったのですが、
コンサルタント辞めてから
それを言うのか?と笑ってしまいました。
 
しかし、彼はその半年で、
資金繰りの怖さから、
採用の大切さ、注文のありがたさ、
銀行とのお付き合い、
あらゆることを経験したのでしょう。
 
そして何よりも、
仕事があって忙しいことのありがたさ
を実感したのでしょう。
 
半年で立派な経営者になりました。
 
その後、彼はいくつかの起業を繰り返し、
今ではデータサイエンティストを多く抱える
会社を運営しています。
 
中小企業は世の中ごまんとあります。
昔は、
丸の内の大企業や霞が関のキャリア官僚
などにくらべて下に見られがちでした。
 
しかし、会社や組織トータルの仕組みを
全方位で分かっている経営者は貴重です。
スモールビジネスは
全部一人で見なければならないので
それが身につくのです。
 
こうした人たちが、
もう少し丸の内や霞が関にいたら、
日本もだいぶ違う国になるだろうな
と時々夢見ます。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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