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病院の良い経営(続)

おはようございます。

病院の良い経営の続きを書きます。

良い経営の指標として、
1.自燃性
2.安全性
3.独創性
の順番をあげました。

2番目の安全性ですが、
命にかかわるのですから
安全性は他の事業よりも優先されます。

そして、その安全性は、
医療と経営に分かれます。

医療に関しては、様々な資格制度や、
医療機関開設・運営の許認可制度が存在します。

経営に関しても、
医療の値段は法定価格です。
市場原理に任せると
病人という弱者を相手にするので
法外な価格が横行してしまうからです。

価格を決めた本は
細かな字で厚さが10センチもある大作です。
2年に一回改定され、
そのたびに解読セミナーが大々的に開かれ、
解読でビジネスが成り立つほどです。
市場に価格決定をゆだねない
社会主義的な制度の複雑さを思います。

それでは、
個々の医療機関の経営に
ガバナンスが効いているかというと
私は疑問です。

医療機関は、
病院で8300件、
診療所で10万件強、
歯科診療所で7万件弱あります。
社会主義的にそれら全ての経営内容を
チェックするのは効率的ではありません。
一般企業のように効率的にガバナンスが効く
株式公開制度はありません。

ですので、経営状況は、
一般行政機関のように非効率であったり、
一般中小企業のように野放しであったりします。

現状、病院の経営を安全にしていこうとすると、
自らを律する強い「自律性」が求められている
と思います。

自律性とは、
1.経営状況の透明性の確保

2.意思決定の独裁性の排除
です。

今日もよろしくお願いします。

安島

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