見出し画像

iCAREを退職します

株式会社iCAREの安田です。

実は来年2023年1月をもってiCAREを退職することになりました。

iCAREには5年と3ヶ月いたことになるわけですが、その間、iCAREのメンバーの皆さん、その他関係者の皆さんには本当にお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

iCAREでは、5年という歳月の中で実に多くの機会をいただき、様々な挑戦をすることができ、それを通して成長することができました。特にVPoEをやらせていただいたり、ERという新部署立ち上げをさせていただいたり、iCARE文化村の村長をさせていただいたり、それぞれ組織にとってとても重要な役割を担わせていただいたことは、単に勉強になるだけでなく、人生の中での貴重な体験になりました。

また、素晴らしい仲間にも恵まれました。夜遅くまで一緒にトラブルシューティングしたり、何時間も何時間もペアプロしたり、システムについて議論したり、組織構成や採用について激論を交わしたり。いろんな機会を通して仲間の成長を喜んだり、チームワークを楽しんだりすることができました。

5年間の軌跡

今日は、そのiCAREでの5年間の軌跡をたどってみたいと思います。

入社

約5年前の2017年10月にiCAREに入社しました。
入社時のiCAREは社員10名程度の規模。
一室しかない、とても狭い会議室でCTO(現COO)石野と面接をしました。
その時点でiCARE以外の選考もいくつか進んでいたのですが、石野から「開発チームの文化を一から一緒に作りませんか?」と言われたことがiCARE入社の決め手になりました。
僕自身それまでの開発体験の中で、サイロ化した組織の中で部署同士が対立しあったり、チームが単なるシングルプレーヤーの集合になってしまい生産性を高めることができなかったりと、色々残念な思いを繰り返してきました。

なので、石野のこの言葉が何より魅力的に響きました。
ここなら理想の開発チームを作れるかも、と。
その後面接をしたCEO山田の事業にかける圧倒的な熱量も僕の決意を後押ししました。
人数が少ないことや貧弱なオフィス環境は全く気になりませんでした。むしろ逆に「やりがいがある」くらいに思いました。

Carelyフルリニューアル

入社してすぐに取り組んだのがCarelyのフルリニューアルでした。
フルリニューアルの直前に入社したので、Railsアプリの開発もやりましたが、主に担ったのは、

  • データベースのマイグレーション(MongoDBからPostgreQL)

  • インフラの構築(Terraform, AnsibleでのIaC化。セッションのRedis化)

  • 開発環境のDocker化

といった作業が中心でした。
とにかくいろんなものに触れて面白かった。
リリース前の晩は、メンバー数人が徹夜でオフィスに泊まって作業。
オフィスのソファーで交代交代で寝たり、リリースしたらみんなでわっしょいわっしょい確認したり、翌日は疲れで頭が回っておらず、作業にならなかったり。大変でしたが、実に面白かったですね。いかにもスタートアップっぽかった。

ランニング

今考えるとこれはすごくiCAREらしいのですが、僕は10月に入社して、12月にはランニングクラブを始めていました。入社2ヶ月後くらい。上記フルリニューアルしたすぐ後ですね。この時はCEO山田が「ランニングをしている」というので「じゃ一緒に走りましょう」くらいのノリだったのですが、その後、週次のランニングはずーっと続き、毎年恒例になったリレーマラソンでは、ご家族や退職者含めて50名以上の方々に参加していただけるまでになったのは本当に嬉しい限りでした。

リリース、リリース、リリース

仕事の方はどうだったかというと、これもスタートアップらしい感じで今思うとかなりのスピード感でリリースをしていましたね。
自分が関わった範囲だと、上記フルリニューアル後から2019年末くらいまでの間に

  1. フロントエンドフレームワーク比較検討と導入 (Vue.js, React, Angular)

  2. 過重労働管理機能リリース

  3. Datadog導入(Mackarelからの乗り換え)

  4. CarelyのSlack連携

  5. CarelyのFreelance Basicsとの連携(すでに終了)

  6. CarelyのTeamSpiritさんとの連携

  7. 睡眠研修機能リリース

  8. 疲労蓄積度チェックリストのWEB診断機能リリース

  9. プロダクトサイトをEKS上に構築

  10. GJ Carely導入(これは後述します)

  11. GraphQL導入

他にも色々やってたと思うので抜けてるものも含めると、大体2ヶ月に一回は何かしらリリースか技術導入をしていた感じですね。
しかも機能開発のほとんどはHTML、CSSのコーディング以外はたいてい一人で実装していたので、ゴリゴリコードを書いていたんでしょうね。もうあんまりよく覚えてないですがw
とはいえこのスピード感も、石野とデザイナー青木がバンバン要件定義を進めたり、チームメンバーが即座にHTMLのコーディングをしてくれたり、レビューをしてくれたりという仲間のスピード感に支えられてのこと。
素晴らしい仲間とチームワークに支えられてこそ実現できたスピードだと思ってます。

あと2018年には、ありがたいことに半期に一回の授賞式でMVPとCREDO賞(会社のCREDOに最もふさわしい働きをした人をメンバーが投票で選ぶ)をW受賞しました。
このブログを書くにあたって確認して気づいたのですが、CREDO賞は上記含めて3回連続で受賞していました。これも社員みんなに投票で選んでいただいた賞なので本当に嬉しく思っております。

VPoE

2020年7月にはVPoEという大役をいただくことになりました。
その時点のだいぶ前からテックリードとして開発メンバーや業務委託の方々のマネジメントや採用活動をしていたのですが、ここで正式に役職をいただくことになりました。
VPoEになってもしばらくは結構実装に関わっていたのですが、iCARE Dev Meetupで一緒に登壇させていただいた鈴木さん三木さんと飲みに行った際に「実務頼みのマネジメントはダメなマネジメントだよ」とご指導(?)をいただき、そのあたりから実装はあまりやらなくなりマネジメントに注力するようになりました。開発組織マネジメントに関して大切にしてきたことなどは、note登壇資料で公開していますので、ご興味ある方はご一読ください。
開発組織マネジメントも、開発部の管掌役員である石野、2021年3月にジョインした荻野、2021年10月にジョインした岩崎と時にはぶつかりながら議論したり、得意領域ごとに分担したりしながら進めたからこそできたこと。VPoEの仕事も素晴らしい仲間に支えられたからこそできたことだと思っています。

組織文化作り

2021年4月からはiCARE文化村という文化づくりチームの村長になりました。入社の経緯のところでも「開発チームの文化作り」に興味をもってiCAREに入社した経緯を書きましたが、iCAREでは開発組織を越えて会社全体の文化作りにも力を注ぎました。

文化村を通してのイベント開催、Twitter発信、クラブ活動等。そして私の取り組みの中でもっとも取り組んで良かったと思っているのがGJ Carelyです。

GJ Carely

GJ CarelyはSlackアプリで、専用のメンションをつけて誰かに感謝のメッセージを送ると、送った人、送られた人にポイントがついてランキング化される、というアプリです。

2019年6月にリリースして以来iCAREではメンバーの方々に愛用していただき、たくさんのメンバーの方々がそれについてTwitterでつぶやいてくださったり、ブログに記載してくださったりしています。

また、このアプリは最初こそ僕が実装したものの、その後はメンバーの方々が全体定例会議でランキング発表を工夫してくださったり、称賛時に表示される画像を季節ごとに作り変えてくれるメンバーが現れたり、Twitterと連携するアプリを開発するメンバーが現れたり。たくさんのメンバーに支えられて発展を続けています。

毎年、年末になると、このGJ Carelyを使って一年の感謝の気持ちを伝え合う年忘れGJ大会(最近はGJクリスマスに改名)を開催してきました。その際は、称賛・感謝のメッセージが飛び交い、本当に素晴らしい仲間に囲まれて、素晴らしい仕事ができていると実感することができました。

GJ Carelyがこのように愛されるアプリになったのも、お互いに感謝しあう素晴らしい文化を作っていこうという役員の方々、メンバーの皆さんの強い気持ちがあってこそなので、その意味でも素晴らしい仲間に恵まれたという喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。

ER

2022年5月からは開発組織を離れて新設部署であるEmployee Relations(ER)に移りました。経緯についてはオフィシャルの記事私が書いた記事に記載されている通りです。
新設からまだそれほど時間が経っていないにも関わらず、今回、退職という形で掲げた理想を諦めなければならないことに対しては、ご期待いただいた皆さんにも申し訳ないと思っておりますし、僕自身も残念な気持ちでいます。

ただ我々のようなIT企業の状況は数ヶ月、もしくは数週間といったスピードで変わっていってしまいます。そうした変わりゆく状況の中では優先順位はどんどん変化し、新しく生じた優先順位の高い課題に取り組むためには、諦めなければならない課題が出てくるのも事実です。

またそうした状況変化の中で、組織が求めるものと自分の適性ややりたいことのミスマッチはどうしても生まれてきます。ここまで記載してきたとおり僕はいろんなことの初期フェーズでゴリゴリ話を進めるのは得意ですが、150人を越える今のiCAREのような組織で求められる管理や統制を慎重に実行する、といったことはあまり得意ではありません。

ちょっと抽象的な物言いになってはしまいますが、今回退職した事情は大雑把にはそういう事情だと考えています。

ただERで掲げた「会社と従業員の、理想の関係性を作る」という夢は、場所を変えても、今後も追い続けていきたいと考えています。

新しい活躍の場を探しています

そんな次第で来年2023年2月から新たに活躍できる場所を探しています。

職務、役職、業界、就業形態等とりあえず考えずに自分が最も価値を発揮できる場所を探したいと思っています。

チームマネジメントも好きですし、一エンジニアとしてシステムをゴリゴリ実装するのも好きです。チャンスがあれば会社の経営に対して責任を持つ立場もやってみたいと考えています。

上記ブログを読んで、ご興味お持ちいただけた企業様、採用担当者様、いらっしゃいましたらTwitterでDMいただけますと嬉しいです。

iCAREを去ることにはなりますが、iCAREには引き続き発展を続けていただき、今後もずっと僕が胸を張って「以前、iCAREにいたんですよねー」って言えるようになってほしい、と心から願ってます。

長々とした文章、最後までお読みいただきありがとございました。








この記事が参加している募集

退職エントリ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?