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全預金が300円になった時の話。

こんにちは。高田です。

大学を出てからすぐにフリーランスになり、おかげさまで4年目になりました。

今はカメラマンと料理関連の仕事をさせて頂いております。

今回は自分の恥ずかしい面を晒します。
似た状況の方の背中を押せたら幸いです。

お金に振り回される日々

僕は大学を卒業してからフリーランスでカメラマンをさせて頂いております。
好きなことだけで仕事してるなんてすごいね!なんて言われたりもしますがもちろんしんどい時期もたくさんありましたし、今も問題は山積みです。
不幸自慢をしたいわけではないのですが、似た状況の人の相談を何人か受けました。めーっちゃしんどいんですよね。精神的余裕のなさが凄まじいです。

僕の場合、自己管理がしっかり出来ていれば防げた話なので完全に自業自得です。怠惰な面が災いしていろんな経験から身を持って学ばさせていただきました。

とにかく経済面でしんどい時期は心も体も全てが連動して辛いんですよね。
まずお金がないので時間はあるのに行動の制限が凄まじいんです。僕の場合はスタバのコーヒーなんて贅沢品でしたし、外食なんてワンコインでも無理。基本的に家で白米に調味料だけかけて食うような生活でした…笑
そんな状況なので心に余裕が全くないんですよね。
心から相手のために動けないのがもどかしい…どんなことをしている時も常に生活費のことが頭をよぎっているので心からリラックス出来ない日々でした。
どこか行こぜー!の誘いは必ずと言っていいほど予算オーバーでしたし、面白そうなイベントにも行けない。こっちから行動できることが本当に無くなってきて全ての行動が止まり始めるので余計に依頼が減るんですよね。悪循環の始まりです。


文字通りお金がない生活

タイトルでもある通り、2年目の時ですかね、月の頭に全預金が300円ほどになりました。

クレジットカードの枠無し。
当月の生活費を払える目処も無し。
あるのは口座の残高は2桁。
財布にあるのは小銭だけ。
全部で300円ほど。


ちなみにこうなった経緯としては、自業自得ですが仕事がそもそも少ないのに見納品のデータが入った外付けHDDを壊していまい、データ復旧に50万円かかってしまったことが主な要因です。(その時はいろんな会社に見積もりとる時間とか調べる時間もほぼなく…)
当時はカードの上限額以上の支払い。しかも一括払いだったので臨時増枠をしてから少ない預金と稼いだお金全部と、一部をリボ払い。全勢力を投入して支払った気がします。この件で悪循環がスタートして、ついにそこを尽きた…みたいな感じですかね。

あの時が今のことろ人生で一番お金がない時でした。

靴も買えずにいたので穴が空いて、靴底がずっと地面に擦れている状態でも履いてました。笑



お金を理由に全ての行動を決めることが本当に嫌でした。
「〜したい!」という感情が薄れて「〜しなきゃ」で頭がいっぱいでした。

自分のことで精一杯で大切な人を全く大切にできていない。

理想の自分とは随分とかけ離れた状況。あれ?その理想ってなんだっけ?
毎日毎日、自分と対話しました。

目の前のことで頭がいっぱいな時ほど大切なことを忘れてしまう。
それだけは嫌だと思って、理想の自分はどんな人間なのかをずっと考えていました。生活スタイル、仕事の様子、性格、立ち振る舞い、言葉使いなどなど。
現実を受けいれつつも理想ベースで考えるようにして0円で出来る事は実行しました。

仕事がない日は派遣バイトに行っていました。なにせ今日食う飯も困っていたので日払い、週払いのバイトしか選択肢がありませんでした。でも生命線の手段を見つけると少し心が軽くなりました。とりあえず今月も生きられそうと。

とはいえ300円の男ですし、明日明後日が食えたとしてもこのルーティンを脱却しないと解決にはならないですよね。
まとまったお金がないと余計にお金がかかるんですよね。


理想の自分ならどうするだろう…

仕事がなかったある日、好きなものに触れようと思って観葉植物を見に近所のお花屋さんに行きました。何も買えないけど見るだけ見たい、と思って店内をまわっていたところ、声がカッスカスのマスクをした店員さんが接客にきてくれました。本当に小さな声しか出せないようで、それでも僕に丁寧にたくさん話しかけてくれました。
くそう…!俺は何も買えないのに!!心苦しい…!!店員さんに申し訳なさすぎてすぐ店を出てしまいました。
店を出た後、理想の自分なら何してた?と問いかけてみると「そりゃぁ観葉植物買って、風邪お大事にしてくださいってお礼にせめてのど飴くらいプレゼントするよ」と思ったその瞬間に、

あれ?のど飴くらいなら今買えるんじゃね?

確かに300円あれば買えそうです。今思えば300円も0円も変わらないじゃんと思う気持ちもありますが、1円単位でやりくりしていたので300円あれば何食か飯は食えたのです。その全財産の50%ほどを失ってしまうのは痛手です。

でも理想の自分ならば状況関係なく人の役に立ちたいとか言ってそう…マザーテレサは絶対そうする。

と思って決断しました。のど飴を買いに行って店員さんに先ほどはありがとうございましたと飴を渡しに行きました。店員さんは驚きと嬉しさで思ったよりも喜んで頂けて、他の店員さんからも逆にお礼を言われました。

その帰り道、自分が予想もしなかったくらい心が軽やかになりました。

人の喜ぶことをしてあげることがこんなにも自分の喜びになるかと噛み締めた日はありません。
あの日を界に状況ばかりに目を向けずに未来の自分に目を向けるようになりました。
状況は変わっていませんが志を改めて決めると今まで見落としていた情報をどんどんキャッチをできるようになり、このルーティンを脱却しました。

人の為って言いながらも自分の幸せをもっと考えるべきでした。

満足に人のために動くために自分にどのくらいの余裕がいるのか。

自分にとっての幸せとはなんなのかを考える良い経験でした。

お金と幸せを天秤にかける問いがよくありますが、僕は愚問だと思っています。

お金より大切な事はたくさんある。

だけどそれを守っていくためにはお金が必要なんです。


ペイフォワードする社会

僕はペイフォワードという言葉が好きです。

意味は、

誰かにいい事してもらったら他の誰かに良い事をしてあげる。というもの。

恩送りですね。

僕は余裕がある時にこれをしています。そして特に今ちょっと余裕がない…!という人に優先的にペイフォワードしていきたいです。あの時の自分のような境遇の人がいたらご飯を奢りたいです。食卓を囲んでわいわいしたいです。

心に余裕がある人のパフォーマンスって本当に高いんですよね。

僕のような凡人よりももっとおもしろいことをやってのける人が世の中にはうじゃうじゃいますが、これから頭角を現すのは今余裕がなくてパフォマース落ちている人の中にたくさんいると思うんです。

マズローの欲求階層説でいうと自己実現の欲求、自己超越の欲求に到達する人口を増やすことを僕は人生をかけてやりたいです。世の中をおもしろく、優しくできる可能性を秘めていない人などいません。一人一人の可能性を僕は信じたいです。

僕のできることであればいつでもペイフォワードさせてください!!!


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