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#10 社長の言葉を考える:一貫性を持って話すテクニック エンディングから考える

こんにちは、社長の言葉を考える人です。 普段社長と一緒に社長の言葉を考えています。

社内に競争戦略をどう伝えていくか。そこで何より重要になってくるのが話の一貫性です。そして、一貫性を保つことはすごくシンプルです、エンディングから考え、逆算して話を組み立てるだけです。そしてそのエンディングとは、「長期的利益の実現」です。

エンディングから考えることは、聞いている側からも常に納得のいく内容であり、そして組織の皆が同じ方向に進み総力戦を実現できる。そして話を作る広報担当側からもエンディングがわかっているのでストーリーを作るのが非常効率的である、メリットだらけのテクニックです。

今回のお話は「ストーリーとしての競争戦略」の内容をベースに作成しております。社長そして広報担当である方は必ず読むべき一冊で、非常におすすめです。


【なぜエンディングが「長期的利益の実現」であるのか?】

かのドラッカーさんは下記のように述べています。

「利益は企業の目的ではなく、存続の条件であり、明日もっとよい事業をするための条件である。」

利益なしには、企業は存続することができません。利益と顧客満足は一枚のコインの表裏であり、利益はお客様に喜んでいただいている証しであり、存続する権利を与えられている証拠です。そして利益の源泉は、業界の競争構造であり、企業が適切な場所で戦えているかを表す指標でもあります。利益こそが、目指すべき先であり、話のエンディングは常に「長期的利益の実現」であるべきなのです。

企業の目的は、「なんのために存在しているのか?」、つまりミッションが企業の根幹にあります。しかし、長期的な利益なしには存続することができず、消えゆくまでです。ドラッカーさんが言うように利益は存続条件なのです。ミッションには終わりはありません、しかし「長期的な利益の実現」には目標ごとに終わり、話のエンディングとすることができるのです。

しかし組織では、ついついエンディングを設定せずに走りがちです。ゴールポストを設定せずに汗水流し全力で走るのはよくある話であるからこそ、社長の言葉でしっかりとゴールを明言し続けていくことが大事だと考えます。


【なぜ一貫性が大切か?】

一貫性が大事な理由は、組織の行動量を最大化できるという点です。一貫性があるということは、同じ内容を多くの場面で従業員が耳にするということです。大きな組織であるほど、何度も何度も同じことをしつこく繰り返し言い続けることでようやく大きな穴を開けることができます。伝えて人を動かす醍醐味な部分です。

そのほかにも一貫性はリーダーシップや、個人のブランドイメージを作る上でも重要です。以下の内容よかったらご覧ください。

本物のリーダーシップをつくる要素
①発言と行動が一致
②常に首尾一貫
③自分らしくあること、自分らしさ

ブランドエクイティを作るための4原則
①一貫していること
②信じられる理由があること
③他と差別化できていること
④多くの人がそう思っていること


【最後に】

「エンディングを設定し、一貫して物事を伝え、人を動かしていく。」言葉に書くとすごくシンプルです、しかし組織ではついつい何でもかんでも複雑にしてしまいます。だからこそ、簡潔に、シンプルに一貫性を持って伝えていくことで組織は行動量を最大化できたときの喜びは何事に言い難いです。

この内容が、何かのお役に立てれば光栄です。それでは、社長の言葉を考える人でした。

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